太宰さんが一ヶ月だけポートマフィアの幹部に戻るそうです。【番外編────リクエスト募集中】

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といっても、やはり隣にいるのはAさん。


Aは太宰さんに身を任せるように体を寄せ、幸せそうに眠っている。


二人ともお互いのことが本当に大切で仕方ないんだな、とそう思うとAさんを起こしてまで社に連れていくのは何だか気が引けて、



少し大変だけど、太宰さん達の書類は僕がやっておこう。




そう思えるほど不思議と二人の間には入りがたくて、邪魔をしたくないと思える、そんな雰囲気がした。



そこまで思うと僕は探偵社へと歩を進める。
太宰さん達を探している時とは違う、軽い足取りで歩く。


何だか、幸せなものを見た気分だなぁ。




そんな思いで探偵社に戻り、国木田さんの怒声が飛ぶまであと5分、


書類整理が終わったあと、乱歩さんから太宰さんが書類をやってもらうために仕向けた罠だと教えてもらうまであと15分、



太宰さんに苦情を言おうと話し掛けたら、Aさんの寝顔を見たことに対する怒りで簀巻きで川に流されそうになるまであと30分、




────あぁ、やはりついてない。

結末→←あぁ、やはりついてない…

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