“いつも通り”な日常 ページ16
それは、一瞬の事だった。
目を向けた時にはいつもの光景が広がっていた。
飛び散る血飛沫、倒れていく体、広がる赤。
それは確かに裏社会ならいつもの光景、けど倒れていく人物は知らない構成員等ではなく、自分の愛する者
「……A?」
最初に出た言葉はそれだけだった。
あまりにも呆気なく倒れていったから、夢かまぼろしかと、思ったんだ。
「、こんな所で寝ていたら風邪を引いてしまうよ。」
周りは銃声が飛び散る中、私はただ目の前の光景が受け入れられず、
“寝るのが好きなAの事だ。きっと寝ているのだろう”
そんな思いを抱いて倒れた肩を揺らす。
……けれど、どんなに揺らしてもAはいつもの様に体を起こして私に構ってくれるでもなく、ただただ浅い呼吸を繰り返し、今にも死にそうだった。
「、ぁ」
出た言葉はたったそれだけ。
いつもは嫌という程冴えている頭もこの時ばかりは真っ白だった。
何をすればいいのかわからない、
どうすればいいのか分からない、
そうしてただ起きてほしくて、名前を呼び続けていると、中也が“何やってやがる、この木偶ッ!さっさとAを医療班に連れてくぞッ!”と怒っていた。
その時私がどんな顔をしていたのかはわからない、
ただ、私の視界は涙で霞んでいた。
きっと、酷い顔をしていたのだろう。
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山猫(プロフ) - 夕霧さん» リクエストありがとうございます!リクエストは話の枠が足りないので続編にて作らせていただきます。 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 78ed981431 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - 探偵社で殺気全開の太宰さんが見たいです。 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 6f35473dc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - リクエストで夢主がナンパされたらというのをやって欲しいです! (2019年2月28日 22時) (レス) id: f1715ab2ed (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - 夕霧さん» ありがとうございます!できる限り頑張って見ます! (2019年2月15日 23時) (レス) id: f0811da8b0 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - この作品大好きです!続きお願いします! (2019年2月14日 22時) (レス) id: 6f35473dc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山猫 | 作成日時:2019年1月7日 21時