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近くなっていく距離にこれはまずい、と思い動こうとするも魔人さんに拘束されてしまう。
近づく顔にせめてもの抵抗として顔を背けるもそれをする前に顔を固定され、動けない。
「、魔人さッ」
「フョードル・ドストエフスキーです。」
「フョードルさん、離れてください。こんなところ治に見られたら間違いなく監 禁されます。」
「おや、何故です?」
抵抗するのが無駄だと分かり、説得に移るが目の前の魔人────フョードルさんは愉しげに首を傾げてわらっている。
「ここに居るのは僕と貴方だけです。もし、ここで一夜の過ちが起きたとしても貴方が黙っていれば誰もそんな事には気付きません。」
“なんなら、バレないように僕が手を貸して上げましょう。”
そう言ってわらうこの人の口は歪に歪んでいて、
確かに“魔人”という名は言い得て妙であるとの思った。
けど同時に、似ていると思った。
「前から貴方には興味があったんです。あの太宰くんが執着する女性、ここで貴方とそういう事をすれば分かるでしょうか?」
そう言ってこちらに手を伸ばしてくるフョードルさん。
私はそっと目を閉じる。
すると、瞼の先でフョードルさんが薄くわらった気がした。
「」
フョードルさんが小さく何かを呟く
そしてそのまま────
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山猫(プロフ) - 夕霧さん» リクエストありがとうございます!リクエストは話の枠が足りないので続編にて作らせていただきます。 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 78ed981431 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - 探偵社で殺気全開の太宰さんが見たいです。 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 6f35473dc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - リクエストで夢主がナンパされたらというのをやって欲しいです! (2019年2月28日 22時) (レス) id: f1715ab2ed (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - 夕霧さん» ありがとうございます!できる限り頑張って見ます! (2019年2月15日 23時) (レス) id: f0811da8b0 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - この作品大好きです!続きお願いします! (2019年2月14日 22時) (レス) id: 6f35473dc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山猫 | 作成日時:2019年1月7日 21時