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3話 ページ5

「それで、えっと……江戸川さん?」

「乱歩でいいよ。」


あの後兄さんまで混乱してしまったので少し落ち着くため1階の喫茶うずまきへ来ていた。


私と兄さんは隣同士に座り、乱歩さんは向かいに座っている。

そして私達の席の付近には他の探偵社員達も来ていた。


……事の顛末が気になるらしい。


うずまきで私はサンドイッチを、
乱歩さんは大きなパフェを頼んでいる。


……おいしそう。



「……あーん」


そう思うやいなや、乱歩さんはスプーンを私に向け、チョコレートソースのかかったバニラをくれた。



「え、いいんですか?」


「いいから早くして!」



何故か顔の赤い乱歩さん。
“それじゃぁ失礼します。”と一声かけて食べようとすると…



「ダメダメダメダメ!」



兄さんにスプーンから引き剥がされた……


「なんでダメなのさ〜、兄さんのばか…」


折角パフェタダで貰えそうだったのに……



「A、甘い、甘いよ!相手は異性、それもAに思いを抱いているのだよ!?」


「?うん、そうだね。」


「何を仕込まれてるか分かんないでしょ!!」



……兄さんはたまにアホになる。
そう思った瞬間だった。


「太宰、お前は馬鹿か?いや、疑問形は失礼だな。お前は馬鹿だ!さっきまで僕が食べてたんだから何か仕込んでいたら僕まで巻き添いを食らうだろうが。」


「……そうだとしてもA我慢していた食べたらあーんな上、間接接吻なので嫌です…」



少しだけ不貞腐れて言う兄さんは可愛かった。

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山猫(プロフ) - 月さん» ありがとうございます。更新が凄く遅いですがこれからもよろしくお願いします! (2019年4月7日 16時) (レス) id: 83a8e3ed22 (このIDを非表示/違反報告)
月煇(プロフ) - おもしろいです!すごく続きが気になります。あとイメ画可愛いですね! (2019年4月7日 11時) (レス) id: 5c7616bba1 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - 那星月佳さん» ありがとうございます!そう言って貰えるとどちらも作りがいがあって嬉しいです! (2019年3月10日 23時) (レス) id: 78ed981431 (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳(プロフ) - イメ画とっても可愛いです!作品の内容も面白くて好きです! (2019年3月10日 22時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - らくろさん» ありがとうございます! (2019年3月10日 12時) (レス) id: 78ed981431 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山猫 | 作成日時:2019年3月5日 20時

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