第23話【過去編18】 ページ28
突然Aが抱き着いた。
太宰「、って、ハッ?!」
つい驚いてしまう。
だって、今の私は周囲から見たら“何の罪もない部下を殺した酷い上司”
のはずだから。
それにAは血が嫌いだったはず。
それなのにAは今 血まみれの私に抱きついている。
何故?分からないことが多すぎる。
一人悩んでいると、下から声が聞こえた。
────Aだ
A「治、大丈夫だよ。私、怖くないよ。
だから、────泣かないで。」
いつの間にか私の頬には涙が伝っていた。
太宰「A、私が怖くないのかい?今の私は血まみれだし、何の罪もない部下を殺した酷い上司だよ?」
そう言うとAは顔を顰めた。
A「確かに血は嫌いだけど、治は怖くなんてないよ。」
太宰「この現状を見てもそれが言えるのかい?」
私は自嘲する。
こんなにも、無残に部下を殺したんだよ?
なんで平然としてるの?
「早く逃げなよ。」
────いやだ、にげないで、
「何処か遠い所へ行きなよ。」
────どこにもいかないで、ちかくにいて、
「私なんか置いていきなよ。」
────おいていかないでッ!
矛盾だらけの心の中。
思った事とは別の事を言ってしまう。
Aはギュッと抱きしめていた私の体を離す
あぁ、行っちゃうのかな
自分で言ったくせに離れていく温まりが寂しくて、また涙が出そうになる。
A「治の見栄っ張り。寂しがり屋。」
Aはいきなりそう言うと私の頬を少し強めに引っ張った。
A「怖くなんてない。怖かったら最初からここになんて来ない。
治のバカ。
本当は寂しくて仕方ないくせに。
治のアホ。
強がってばかりで、いつも私の為を思って色々してくれるくせに、私の気持ちはそこには入ってない。」
突然の罵倒に呆然とする。
太宰「…Aだって嫌だろう?こんな、嫉妬一つで全てを壊してしまう奴なんて。」
Aは少し怒ったような、けど悲しそうな顔で言う。
A「私が一番嫌なことは、治と離れることだって治は分かってない!
どんなに、安全な所に居ようと、
どんなに、恵まれた所に居ようと、
そこに治が居なかったら、意味が無いの!!」
Aの言葉に今まで胸にあった暗い感情やドス黒い感情が消え去るのを感じた。
A「ずっと、一緒、って約束したのに、
治のバカ、うそつき…」
…Aの言葉は凄い。
今まで悩んでいたのが嘘のように感じる
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - 抹茶さん» ありがとうございます。同じくヤンデレ太宰さんが大好きな山猫です。これからもコツコツ更新頑張ります! (2018年11月21日 17時) (レス) id: 227b6b53a3 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 初めまして、お話一気読みした者です。ヤンデレな彼がたまらなく好きなので読んでる時凄くピンポイントで来てキュンキュンしっぱなしでした。これからも大変だとは思いますが応援させて下さい! (2018年11月21日 9時) (レス) id: 59217b1500 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - 桜鈴ミクさん» ありがとうございます!太宰さんの泣き顔を見たくて作った作品なので驚いてくれて嬉しいです!更新頑張ります!(桜鈴ミクさんも作品頑張ってください!ヤンデレ太宰さん好きなので続き楽しみにしてます!) (2018年11月17日 23時) (レス) id: e142fa787b (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴ミク(プロフ) - 俺の作品のコメントでビビッと運命(?)を感じてしまいまして来ちゃいました!凄く文章を作るのが上手いですね!普段の太宰さんが泣いているというところで少し驚きつつ照れました((更新頑張ってください!応援しています! (2018年11月17日 23時) (レス) id: 9e19b23408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山猫 | 作成日時:2018年10月27日 20時