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【 Aside 】
ようやく日常が少しずつ戻りつつあった。
でも……一人ならまだしも、
二人にまで女性疑惑をかけられた自分て
何なんだろう…と考え始めると
深い溜め息が止まらなかった。
ガラス等に映る自分を見つけると
周りの人と比べてしまう。
細身なガンさんでさえも
上半身脱げば自分とは明らかに違い、
無駄の無い筋肉質だ。
……男性でも、女性からも
羨まれる体格の持ち主と言える。
それと比べたらキリはないが、
……自分の頼りない体型が気になった。
白「……さん?お〜い、Aさ〜ん?」
『…え?あ、お疲れ様です!』
白「どうしたんすか?なんか悩みとか?」
『いや、…悩み……というか。この事務所ではみんな男の人は男らしい体型だな、と思って。』
白「…Aさんて、ソッチなんですか?」
『……』
白「やっだな〜、冗談っすよ!!」
『…ここ最近似たやりとりが多くて…』
白「冗談はさておき、Aさんも鍛えれば良いんすよ。ムキムキじゃなくても健康的にとか、体力つける目的でも。マネージャーさんも体力勝負だったりするだろうし。」
『……昔から運動が苦手で…』
白「運動、だけど球技でもタイム測定あるわけでもないしそんな構えなくても(笑)」
『……』
白「あ、今時間あります?もしならジャージ貸すんで行きません?ジム。」
『え、い…今から?』
白「ウチに適任者いるんですよ、ジムの妖精というか魔人が(笑)」
少し躊躇いつつも、
“少し変わりたい”という今の新しい思いを
失いたく無い___
ジャージに着替えジムに移動する。
金属音と共に、
色っぽさもある声に戸惑いつつ
白濱さんについて歩く。
白「あ!いたいた!お待たせ〜。」
数「…っつ、お〜。あれ、お疲れ様です。」
『あ、数原さん。お疲れ様です。』
白「Aさんが鍛えたいんだって。」
……何となく直球過ぎで、
ニュアンスに違和感を感じるが頷いてみる。
すると数原さんが近付き、
自分の体型等を確かめているのか
体をぺたぺた触って来た。
気恥しさに視線上にジッとしていたが___
数「…………やっぱないのか。」
白「いや、これであったらビビるでしょ。」
二人共何度も胸筋当たりを触って来た、
が、明らかに揉んでいる………。
『な、んの確認ですか?』
白「いや、あのハロウィンから俺らの間でちょっと、お年頃だから女子だったらどーするって話で…確認?(笑)」
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雨ノ宮心音(プロフ) - 登坂広臣って三代目 J Soul Brothersのメンバーですよね?実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年5月4日 17時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pochi | 作成日時:2017年3月11日 0時