le petit cadeau (ページ9)

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JS「いつから勉強してたの」

『2時間前とか…あともう少しなんですけど』

JS「そっか…
　
　あ、もう少しで図書館閉まっちゃうよ？」

『え？嘘、』

腕時計を見ると既に時計は8時を回ろうとしていた。

空は綺麗な空色が真っ黒に染まり、
街頭が街を小さく照らす

流石にこんな時間だからか
私と同じように勉強してた人達はもう帰ってしまっていた

ここには2人だけ

『先輩どうしてここに』

JS「そこで勉強してた」

先輩がいたのはいくつか前の机

JS「ハニもいたんだけど
　
　君にちょっかいかけようとしてたよ」

『…止めてくれてありがとうございました』

ハニことユンジョンハンは私の兄
会うたびに絡んでくるのでこちらも毎度大変なのだ

ただ、私の感情の起伏にすぐ気づいて
何かあると飛んできて側にいてくれる優しい一面もある

ちょっかいさえ無ければな

JS「いいえ、

　今日バイト入ってたらしいからすぐ帰ったんだけど

　たまにはハニに構ってあげて」

兄とジス先輩は高校からの親友
性格が違うようで裏が似ている2人

敵に回すと怖いのだ

JS「僕もね」

『ジス先輩みたいなイケメン、いつでも大歓迎ですよ』

注意。先輩は人たらしな所がある。

無意識に彼から出る甘い言葉に踊らされない為に
こういう時はおばちゃんモードに入るのがよし。

ハニが巷で有名な美男でも、
兄は兄なので他のイケメンに耐性ついている訳ではない

JS「Aちゃんに言われるの嬉しいな」

言われ慣れてますよね？
まったく、罪な人だ。

『今、実際彼女何人いるんですか』

JS「馬鹿、1人しか作りません」

『そうですか』

JS「聞いといて興味ないの…

　彼女いないよ」

『良い人に出会えると良いですね』

JS「Aちゃんは？…いないか」

ハニから色々聞いて
ご存知でしょうね

『2年のアイドルなんで』

『皆悲しむのは見たくないです』

JS「そ、良かった」

『聞いといてなんですか』

JS「さ、帰るよ…

　ここで僕と2人きりで過ごしたいの？」

踊らされるなA

『言われなくても帰ろうと思ってました！』

JS「はいはい」

急いで荷物を持って
笑った先輩を置いて先に玄関に向かった