le petit cadeau (ページ6)

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結構お腹がいっぱいになってしまったので
カロリー消費も兼ねてしばらく歩くことになった

SG「食べすぎちゃった…」

『でも美味しかったよね』

向かう先はここから15分程の大きな公園
桜が咲いていて綺麗との情報を友達から聞いていた

話しながら歩く。

おしゃべりな彼の話にいつも笑ってしまう

特によく登場する彼の親友のハンソルさんと
会社の先輩であるジョンハンさんの話

ちょっぴり天然なハンソルさんに
たまに振り回される彼

ハンソルさんのこと大好きなんだろうな

ジョンハンさんに意地悪な無茶振りをされて
いつも愚痴っているけど
本当は嫌いじゃなくて

私から見たら
兄が可愛い弟を揶揄っているようで

とても愛されているんだと感じる

彼は話しながらも何も言わずに
さりげなく車道側を歩く

車が来たら少しだけ私の前に出てくれる

その時見えたしっかりしている彼の背中に

やっぱり男の人なんだな、年上なんだなと1人で感心する。

初めて訪れた公園は
空気が澄んでいてとても良い場所だった。

桜の木の下のベンチに座って綺麗な景色を見る

ふと肩に感じた重み

彼は景色を見ながら私の肩に頭を傾けた

『こうやってゆっくりするのっていいね』

SG「…ね」

ゆっくりと時間が流れていく

心が満たされていく

「あら、可愛い2人ね」

通りがかった老夫婦に言われて、慌てて元に戻す
2人はもう行ってしまった

顔から火が出るほど恥ずかしかったけど、
次第に何だかおかしくなってきて

恥ずかしさなんてどっか行ってしまった

SG「僕たち
　いつかはおじいちゃんとおばあちゃんになるんだね」

『そうだね』

SG「ちょっと楽しみだね」

『スングァンはずっとハンソルさんとおしゃべりしてそう』

SG「そうかも」

「Aは…わかんない」

『ちょっとは考えてよ』

SG「ふふっ…ずっと可愛いままだよ」

不意打ちは心臓に悪い

急なのはやめて欲しい

『当たり前でしょ』

SG「ふふ」

頬にキスをされた

『ちょっと』

SG「ん？何が」