le petit cadeau (ページ5)

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demain SG ページ5

お日様が出て良い天気が良かった日曜日

いつものように家でだらだらするよりは
外に出かけるのもありだねとお互い意見が一致した朝

久しぶりのデートなのでちょっとだけお洒落して、
結婚指輪も久しぶりの出番となった

2つ歳上の彼とは共通の友達つながりで
知り合って、それから1年付き合った後に結婚した。

夫婦になって2年、

喧嘩も数え切れないほど
沢山したけど、仲良く過ごしている。

SG「ねえ見て」

　「あなたの旦那さんかっこいいで…しょ…」

張り切ってたのは彼も同じだったようで

仕事以外は芸術的な寝癖がノーマル状態の彼に
見慣れてしまった私は不覚にもドキドキした。

SG「に、似合ってるね」

可愛いとは言わなかったが、彼なりに褒めているので許す。

『スングァンもカッコいいね、流石私の旦那さんだ』

SG「…もう！早く行くよ！」

言って欲しかった癖に

電車で15分ほどの所にカフェが沢山ある街がある。

昔の建物や蔵を残して景観はそのままに、
アンティークの雑貨屋や本屋が連なっている。

食器や雑貨に目がない私と、
甘いもの好きな彼にはぴったりな場所である。

でも欲しいものがありすぎて困ってしまう
そういう時は旦那の出番。

『…どうですか』

SG「これは…こっちですね」

『了解です』

随分と歩き回って、足も疲れてきたところで
そろそろ休憩しようかと近くで見つけたカフェに入った

SG「…抹茶プリン…季節のフルーツパフェ…

　フレンチトースト…」

『スングァンさん、難問ですか』

SG「胃袋と会話してるのでお待ちください」

結局彼が注文したのはフレンチトースト。

熱々でふわふわなパンにホイップクリームと
バニラアイスが添えられている。

きらきらと輝く彼の目

本当に年上であることを時々忘れてしまう

『はい、ひとくちどうぞ』

私が頼んだのは苺のミルフィーユ

苺の甘酸っぱさとほんのり甘いクレープ生地が
絶妙なバランスで、とても美味しい

普段だったら絶対にしないけど
私は今久しぶりのデートに浮き足立っている

今日は特別にサービスしますよ

SG「え、あ、うん」

『…おいしい？』

うんうんと頷く彼

あ、口の端にクリームついてる