le petit cadeau (ページ29)

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5時間目が終わり
6時間目の授業との間にある休み時間

遠いクラスからミンギュ君が遊びに来て
うちのクラスの男子と楽しそうに話していた

でも10分しかないのに
1番遠いクラスに来る理由が
私には良く分からない…不思議だな

そんなことはさておき、
私は教室の外のロッカーへ
次の授業で使う教材を取りに行った

MG「次の授業何？」

「なんだっけ…数学かよ、」

MG「おお、頑張れ」

「何が頑張れだ、俺寝るわ」

「てか、何これ図書だより？
　こんなのうちの学校にあったっけ」

と、時間割のすぐ横に貼ってあったそれに
気づいたクラスの男子

普通見もしない物だろう、
そう思うのも仕方ない

MG「…」

「文字見るだけで嫌になるわ、
　俺絶対本とか無理、
　この文章読むのもキツイ」

ですよね…、と納得しながらも

今回は自分の中でも良い文章が書けたので、
この言葉は少しダメージが来る

他の人の評価と
私の評価が違うのは当然だけど…うん、
考え過ぎるのは良くないな

MG「そ？これ結構面白いと思うけど」

「まじ？お前」なんて笑った男子に
彼は変わることなく、まあね、と言った

MG「…やべ、時間無いからもう行くわ」と、
予鈴が鳴って6組の方に
廊下を走って行った彼の後ろ姿を見つめた

あ、先生に怒られてる

それもお構いなしで元気に返事して
また走っていくミンギュ君

私も急いで教室に入り、
自分の席に戻ったが、
さっきから気持ちが落ち着かない

ふわふわしたまま、
日直の号令に気づかず、慌てて席を立った

あれ、何だろこれ
何でこんなに落ち着かないの私