le petit cadeau (ページ17)

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(DK side)

ドラマに夢中になって
あれから無言で僕達は最後まで見ていた

時計を見ると18時半過ぎ

そろそろ電気つける時間

ふと横を見ると、
彼女はソファの肘置きに頭を乗せて眠っていた

大分疲れてたみたい

ここ最近彼女の元気がなんとなく無かった

何があったの？と
まっすぐ言葉で聞けるくらい僕は器用な人間じゃないから

僕にできることはないか考えて、
自分なりに出した答えが、お菓子とコーヒーだった

彼女は自分から悩みを打ち明ける性格じゃないから、
焦らずにゆっくり待っていようと思う

『…しっかり寝てる』

『いつもお疲れ様』

寝てるから気づかれないだろうと
額にキスをした

少しでも疲れが取れますようにと願いながら
彼女の頭を撫でる

気配を感じたのか
彼女が目を覚ました

「…寝てた？」

『うん』

「嘘、記憶がない」

『夜ご飯食べれそう？』

「…おなかすいた」

『何がいいかな…お米炊いてないしな…』

「…お鍋は？白菜あるし」

『いいね』

2人で鍋の準備をする

Aが野菜を切る担当で
僕はコンロと食器のセッティング担当

　

久しぶりのお鍋だから
とてもわくわくする

お酒も出しちゃおう

『きりたんぽみっけた！解凍する？』

「うん！

　そういえばさっき…私になんかした？」

気づかれてたか？

「気のせいか、寝てたから記憶があやふやだ」

『…』