le petit cadeau (ページ2)

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3ヶ月前

授業に必要な資料をギリギリまで
探していなかった俺は
ジフン達にも自業自得だと見放され
助けを得られず、非常にまずい状況にあった。

その時まさに救世主のように
声を掛けてくれたのが彼女だった。
側から見たらかなり焦ってるやばい奴に見えたのかな。俺。

丁度同じ授業をとっていた彼女は、親切に教えてくれて、
アドバイスまでくださったのだ。

『本っ当にありがとうございます！マジで助かりました！』

「いえいえ、全然気にしないで下さい。
　困った時はお互い様です」

『名前！名前教えて下さい！
　今度必ずお礼します！』

彼女の名前はA。

決して忘れるまいと何回も反芻した。

話している間のふとした仕草に品があって、
ふわっと良い匂いがして、

男としかつるんでなかった俺にとっては
夢の世界の住民のような子だった。

そうです。一目惚れです。

大したこともしてないのにお礼なんかいらないと
彼女に断られたが、

彼女なしには絶対絶命だった状況を
打破することはできなかったし、

それに、

また会いたい、し

その時は頭の隅に邪念を追いやって
絶対にお礼しますと押し切って別れた。

次の授業の日
彼女は前の方の列に座っていた。

ふわふわした焦茶色の髪
綺麗目な服装
後ろ姿も可愛らしい

普段ぼーっとして授業を受けている俺が
彼女を意識してそわそわしてるのが気になったのか

「何、」とジフンに突っ込まれ
なんでもないと逸らしたが、失敗する。

それに気づいたウォヌとジュンに囲まれ
性格のせいか、気づいたらこの事を伝えてしまっていた。
言わないでおこうと思っていたのに。

JN「なんだかすごい縁だね
　好きなら今押してけばいいじゃん
　良いタイミングが次くるかも分からないんだよ」

いつも俺を適当にあしらう癖に、
好奇心からこういう話題に
食いついた彼らがちょっと憎いが、
案外、まともな意見を出してきた。

こいつら俺よりも経験あるなんて…

WN「で、お前いつお礼すんの」

『…えっと……今度』

早く話しかけに行けと
彼らによってやや強引に駆り出された

『あの、こないだは、ありがとうございました』

言葉が詰まる。無理。緊張する。心臓とびでる。
名前なんて呼べない。後ろの方から視線を感じる。

『よければ、学食奢らせてください！』

ムードなんて微塵もない。
もっと良いの無かったのか

「ごめんなさい…今日の昼は用事あって…』