57だよ ページ17
稲森は湯船から出る。
不「まぁ、後はAに聞きな。そういう仲になったんだろ？」
稲「…っ！はいっ！分かりました！」
不動からそう言われ、のぼせたように赤くなる稲森だったが、逆に嬉しそうでもある。
稲「不動さんありがとうございました！」
稲森が不動に頭を下げると、不動は稲森を見ずにパラパラと手を振った。
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『ぁ、明日人。こっちこっち！』
稲「あっ、うん。」
稲森がお風呂から出た時には、もう役者は揃っているようだった。だか、灰崎の代わりに何故か西影がいた。
稲「…あれ？灰崎は？」
野「面倒臭いからいいんだって。」
稲「灰崎らしいや。」
稲森も椅子に腰掛ける。ここは野坂と西影の部屋で、野坂と西影は自分が使っているベッドに腰掛け、Aと稲森は用意された椅子に座っている状態だ。
野「…さて、Aちゃん。」
『うん。』
野「あの時、君の体に何がおこったのか教えてくれる？」
真剣な瞳でAを見つめる野坂。稲森と西影はそれを見守る。すると、Aはいきなり話し始めた。
『…私は、お父さんとお母さんの死に際を今でも鮮明に覚えてる。それは、1歳にも満たない頃のこと。』
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「この子供を渡せ！」
「いや！！」
「この子は俺たちの子だ！」
おとうさんとおかあさんがわたしをだっこして、しらないオジさんとはなしてる。オジさんがいうには、わたしはトクベツなこなんだって。だから、わたしをつれていこーとしてる。
「キャーー！！」
「〇〇っ！！貴様っ！」
「お前も妻と一緒の所に送ってやる。」
オジさんのつれてきたひとが、おかあさんをさした。おかあさんのからだからはあかいみずがでてきてる。おとうさんはおかあさんをだきしめながら、ないていた。わたしもないていた。
「死んでも恨むぞ！親父ぃぃぃ！！！」
そういったあと、おとうさんもさされた。おかあさんみたいにあかいみずがでてきてる。オジさんがわたしをだっこしてやさしくわらう。
「お前はトクベツな子だからな。大事に育ててやる。」
そのとき、わたしはもうおとうさんとおかあさんにはあえないんだなって、そうおもった。
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水無月 歌乃(プロフ) - 月下院紫月のサブ垢です。長らく更新できずに申し訳ありませんでした。何かログイン出来なくなってしまったので、これからはこっちのアカウントで作品を作っていきたいと思います。ほんとにすいませんでした。 (2019年7月31日 15時) (
レス) id: f000c9d3a6 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - 月下院 紫月さん» 読んじゃいました！本当に読みやすかったですよ！主人公ちゃん可愛い過ぎます！ (2019年6月25日 18時) (レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
月下院 紫月(プロフ) - 麻衣蘭さん» ひゃあ！？びっくり！…ヨマレテシマッタ…。褒めてくれてありがとうございます！頑張ります！ (2019年6月25日 18時) (レス) id: 556e885214 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - 遊びに来ちゃいました！構成などがしっかりしていて読みやすかったです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月下院 紫月 | 作成日時：2019年6月23日 18時
