火蓋は切られた ページ20
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「二度と貴様らが
太陽の光を浴びることはない。」
「隊長は俺がやる…後は任せたぜ。」
「あ！？
Aお嬢まで巻き込むつもりかよ！」
「そのために誘拐しましたー。
だってその子、実は強いんだろ？」
「畜生が。」
「あいつら一人でも強いんだよ。」
「それならなかなか
やりごたえがありそうだな、
お嬢！半分でいくぞ。」
『ふむ、まかせおれ。』
ワシは静かに抜刀した。
「ゆけ！！」
ヒュン、と手先から短刀があらわれる。
紅丸は手で弾き返し、
足蹴りをお見舞いしてやった。
そして飛んで暗殺部隊を土台にして
逆立ちをする余裕さえある。
「テメェらの呼吸…
全て命を奪りに来るマジモンだな。」
バッ
「だが俺は喧嘩をしに来たんだよ！」
バッと炎が円を描く。
ボッ ズン！
「ほら！受け取れ」
ビビ、と火の玉を放ち
腕をも折る。
「腕一本くらいでわめくんじゃ…」
ブンッ
パン！
「殺すことしか考えてないのか。」
【居合手刀 壱ノ型 "火月(カゲツ)"】
ドドドドドッ
それでも動き出す暗殺部隊。
「どうやら相手の命も、
テメェの命も軽い連中のようだな。」
＊＊＊＊＊＊
シュシュシュシュシュ
刀を高速で振るう。
『なんじゃなんじゃ、軟弱じゃのう。
もっともっと楽しませておくれよ。』
敵が四方八方に吹き飛ぶ、吹き飛ぶ。
わざと自分が
敵の中心にくるように吹き飛ばす。
「あれ？
お嬢さん、敵に囲まれちゃってね？？」
「わざとだから大丈夫だ。」
『なんじゃ、
二人とも大掃除は終わったのかの？』
「終わったぞ。」
『ワシもとっとと片付けるかの。』
カチャ
「なんで刀片付けちゃってるの？」
「まぁ、見とけ。
Aお嬢の刀捌きは惚れ惚れするぞ。」
ムクムクムク…
敵が起き上がったところを…
【辻斬り 雪一文字】
カチャ…抜刀し、
スー・・・静寂の中、斬る。
バタバタバタ…
「白い光線が一瞬で
円を描いたように見えた…
こりゃ、すげぇ。」
「せいせいするだろ。」
『よっこらせ、終わったぞ。』
「お嬢さんやるねぇ。」
ナデナデ
『子供扱いをするな！』
「怒った顔もまた可愛いねぇ。」
「お前、Aお嬢から離れやがれ。」
タンタンタン…
『む、何故バーンズ大隊長がおるのだ？』
「群れるだけの負け犬に
切り札を使う訳にはいかねェ。
そうだろ？
あんたを倒すためにね。」
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もち子(プロフ) - 律さん» なんと！！初コメしてくださり、ありがとうございます！頑張る源になりますっ！！律様に感謝です！ (2019年11月10日 9時) (
レス) id: a18795b6c4 (このIDを非表示/違反報告)
律 - 初コメ失礼します。とても面白いです！！ (2019年11月10日 3時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち子 | 作成日時：2019年11月9日 23時
