年の差恋愛③🖤 (ページ7)

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蓮と数週間ぶりに会えることになった。

待ち合わせは事務所近くのカフェ。

私はコーヒーを飲みながら蓮が

くるのをひたすら待っていた

すると帽子を目深に被った蓮がこっちに

向かってやってきた。

｢久しぶり、A…元気だった？｣

｢うん、蓮こそなんか痩せた？ちゃんと食べてる？｣

｢いや、俺はちゃんと食べてるよ〜忙しかったけど｣

｢ふ〜ん。そっか…｣

お互い、何を話したらいいのか分からず

しばらく沈黙が続いてしまったーーー。

それを破ったのは蓮の方だった。

｢A、これプレゼント｣

｢え？なんで？これって、、｣

｢もうすぐA誕生日でしょ？だからプレゼント♡｣

｢うそ、、、ありがとう、覚えててくれたんだ｣

箱を開けるとそこにはシンプルなブレスレットが。

｢こ、こんな高そうなモノ…いいの？｣

｢ﾌﾟｯ、高そうって、、Aの誕生日なんだし彼氏としては奮発したくもなるじゃん｣

｢すいません、有難く受け取っておきます｣

｢俺、ちゃんと将来のこと考えてるから｣

｢一緒になるならA以外ありえないし｣

｢うう…ありがとう…蓮、私も同じ気持ちだよ｣

お互い、ちゃんと自分の気持ちを話さず

わかってくれているという

安易な気持ちが小さなすれ違いを生み、

やがて大きな溝になっていく。

お互いの仕事や生活に追われて

見失ってしまったものが大きかったのかもしれない。