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聞かせて 貴方の ページ27

A「 …… ッッ ! 」









バン「…… 悪ぃ




昨日 飲み過ぎた。

話 続けてやる代わりに 肩借りるぜ 」









.









バンは Aの後ろ頭と背中に手を回し、

肩に 顎を置いて 唐突に呟く









バン「…… ぁ






先に言っとくが、

少しでも泣いたら 話は終えるからな?」









A「 ………… 泣く わ け ないで しょ。」









バン「…カカッ

そ〜かよ♪」









しゃくりを隠しながら答えるAに


バンは軽く笑って 話を再開する









.









.









バン「俺は

クソみたいにツマンネー毎日にうんざりしてた。」






A「ぅん。」







バン「そんな時、飲めば 死なねぇ水の事を聞いた」







A「ぅ ん」







バン「…… 信じてたのかもしれねぇな


こんなクソみたな人生も いつか必ず楽しい事が起こるんじゃねぇかって…






…その『いつか』を必ず手に入れる為に 俺は生命の水を盗みにいった。」








A「…… ん。」








バン「……始めは気に入らなかった。


何度も何度も落とされて
しかも 見た目はただのガキだからな。





んで、話していくうちに 興味が湧いた。



俺の何の役にも立たねぇ 収集本(コレクション)を珍しそうに見たり

ちっとも面白くねぇ出来事を 目ぇキラキラして聞いてよ…








……もしかしたら


嬉しかったのかもしれねぇ








窮屈な世界に何もなく閉じ込められた奴が もう一人いたことに


何も持たねぇはずの俺が 『何か』を持っていると感じたことに」







A「…ゥ …… ン…」








バン「……そんな時 アイツが呟いたんだ

俺に自分を盗んでほしいと





……嬉しかった。









必要とされたことに


頼られたことに



得られる(一人じゃなくなる)事に …」









A「ッッ…… ウ ン …… グスッ」









耳元で 鼻を啜る音が聞こえ バンは一度大きく息を吸いこむ





ゆっくりと吐き出し




Aの頭に沿えた手に少し力を入れると



決心したように 口を開いた。









.









.









.









バン「俺はエレインを必ず 盗み出す と誓った 」






【76話 聞かせて 貴方の " コ "】

聞かせて 貴方の→←【謝罪】



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紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください! (2021年9月16日 12時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)
名無しのもっけ - 面白かったです(^∀^) (2020年9月25日 19時) (レス) id: 73b959674c (このIDを非表示/違反報告)
スタウヴァ - これ、完結じゃないですよね?ま、頑張ってください (2017年8月9日 23時) (レス) id: 78cc264e0d (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2016年12月26日 1時) (レス) id: 73f5282405 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 完結してないと思うのですが…。更新待ってます。 (2016年8月16日 13時) (レス) id: 49bd569986 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色欲 | 作成日時:2014年12月17日 22時

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