ぼくときみのこと ５

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your side




幸せな体の気怠さを引きずって、キッチンに立つ

岩ちゃんを起こすには早すぎる目覚め




コーヒーを入れて、ギターをいじる







今までは、パパやママの面影や臣くんとの思い出を追って歌詞にしていたけれど、
岩ちゃんとの恋を、岩ちゃんが変えてくれた自分のことを歌詞にした




これくらいしか、大切にしてくれる岩ちゃんに私が出来る事なんてないだろうし
これが一番、気持ちを伝えられると思ったから




なんとなく頭の中に浮かんでいるメロディーを音にして、言葉を乗せていく





「おはよ

　すごいいい曲だね」




突然の声に振り返ると、リビングの扉に身体を預けて立っていた岩ちゃん




『びっくりしたぁ！
　いつから起きてた？声かけてくれたらよかったのに』




「聴いてたいなーと思って。笑」




『恥ずかしいよ。笑』




「ともこちゃん、ありがとね」




『完成したら、一番に聴いてくれる？』





「もちろん！楽しみにしてる

　シャワー浴びてくるね」









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