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魔力は低く、人間の匂いがする悪魔。弱肉強食の魔界では、うまく生きていくのは難しいと誰にでも分かる。父や母にも色々と迷惑をかけてきたし、詳しくは知らないが、何かの機関からも援助を受けたらしい。そうして沢山の負荷を周りに与えて初めて、私の悪魔生は維持されていた。
このまま、家族に甘えて生きている訳にはいかない。自分で生きていく力を、地位を、獲得しなくては。そんな脅迫めいた決意を現実のものとすべく、私は今年の冬にかの名門『悪魔学校バビルス』の入試に挑んだのだ。
父と母は、私が悪魔だらけの学校に通うことに反対していた。悪魔が多く集まっているということは、私が決して敵わないような力の強い悪魔と邂逅する可能性も高まるということ。教師といえど悪魔、力とエネルギーを持て余した生徒に規律を守らせることに熱心であるとは限らない。
もしかしたら、私が危険な目に遭うかもしれないーー最悪、食べられてしまうことだってーーと、恐れていたのである。他の一部の悪魔がしているように、田舎に住む親戚の家で農業でもして、平和に暮らしたらどうだと真剣な顔で説得されたこともあった。しかし、そんな逃げ腰の行き方は、やはりどうしても最善だとは考えられなかった。
朝ご飯を食べ終え、鞄を手に取る。
『そろそろ時間だし、行ってきます』
「あぁ、いってらっしゃい」
「後で入学式、見に行くからね」
両親の声に滲む不安の色に気付かないふりをしつつ、にっこりと笑って手を振って見せる。大丈夫、きっと私は立派な悪魔になって、2人を安心させて見せる。そう改めて決意を心に灯しつつ、背中に生えた小ぶりな翼を広げ飛び立った。
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いらお(プロフ) - お皿さん» ありがとうございます、はてなマークに笑っちゃいました（笑）応援とても嬉しいです、頑張ります！ (2023年3月2日 7時) (
レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
いらお(プロフ) - りうっこさん» 返信遅れて申し訳ありません。ありがとうございます、ストライク取れて光栄です！ゆっくりにはなるかと思いますが、更新した際にはぜひチェックしてやってください…！ (2023年3月2日 7時) (レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
お皿(プロフ) - 陰から応援してる者です...もう、本当に大好きです...ありがとうございます（泣）（？）これからも陰ながら応援させていただきます。頑張ってください!! (2023年3月1日 22時) (レス) @page27 id: 5bd738696b (このIDを非表示/違反報告)
りうっこ - ぶっ刺さりました。ドストライクです… 割と久しぶりの感覚かもです！更新めちゃくちゃ楽しみにしてるので、頑張ってください！！ (2023年2月3日 9時) (レス) @page26 id: 182708b139 (このIDを非表示/違反報告)
いらお(プロフ) - 明日花さん» コメントありがとうございます、すごい嬉しいです！拙い作品ではありますが、明日花さんの性癖に刺さったのでしたら光栄に思います。ゆったり更新してまいりますので、気が向いた時にでもまた本作品を読んでいただければ幸いです！ (2023年1月6日 22時) (レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いらお | 作成日時：2022年12月28日 16時
