BITTER SWEET (ページ10)

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TH「はい。これ、ヌナ好きでしょ？」

テヒョンがわたしを連れてきたのは休憩所。

小さいところだから、わたしたちの2人だけで。

そこにはベンチがいくつか置いてあって、そこに座らされて、自販機で買ったミルクティーをテヒョンが差し出した。

わたしの好きなもので、少しだけ笑みが溢れる。

『ふふ。ありがとう。

よくわたしがこれ好きだって知ってたね。』

TH「いつも飲んでるから。」

『テヒョンは本当、周りをよく見てるね。』

TH「……そう？」

さっきまでからかってきたくせに、急に静かになっちゃって。

心配そうにわたしを見てくるから、なんだか申し訳ない気持ちになる。

『…ありがとね、気つかってもらって。』

TH「そんなのいいって。

……それより、平気？」

テヒョンが言うのはきっと控え室でのこと。

オンニとユンギさんをみて胸を痛めてばかりだったけれど、そのたびにテヒョンが話を聞いてくれた。

もちろん今だって辛いけど、テヒョンが一緒にいてくれるからそれもましになってるのかな…なんて。

だから、たまには素直にならなきゃね。

『もう、大丈夫。

…テヒョンが一緒にいてくれるからね。』

少しだけ笑って言ってみせると、テヒョンの目が一瞬だけ見開かれて。

その後にいつもの笑顔を返された。

TH「ひひっ。

あ、今日ご飯行かない？いいお店見つけたからさ。」

『ちょっと、ずいぶん急だね。笑

まあいいよ、行こ。』

TH「やった！！」

なに食べようかなー、なんて嬉しそうなテヒョンを見てこっちまで笑顔になる。

今日はヌナが奢ってあげようかな。