BITTER SWEET (ページ6)

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『違うんです、なんか安心して…』

ぼろぼろ涙を流すわたしをみて慌てるオンニ。

MN「ごめんねー、もう、そんな泣かないで。

あ、ティッシュ持ってくるわね。」

JM.JK.SY「あー！Aさんを泣かせた！」

MN「なによ！あんたたちだって黙ってみてたじゃない！」

TH「だってわたしに任せなさいって言われたし。」

NJ「そうですよ。さっきまで

"どうしてやろうか…"

って言いながら恐ろしい顔でしたよ。黙るしかないですよ。」

MN「…ナムジュンにまで言われるなんて。」

みんなに責められて、しゅんとしたオンニの背中に少しだけ涙が引っ込んで。

涙で濡れてる頬が気持ち悪くて、服の袖で涙を拭おうとしたんだけれど。

YG「……これ、どーぞ。」

そうティッシュを差し出してくれたのはユンギさんで、意外な人に少し驚く。

YG「なんか、ここにあったから。」

『…すいません。ありがとうございます。』

YG「……ん。」

…でもイメージ通りで、無表情だし口数は少ない。

ティッシュをもらい涙を拭って、あらためてここで頑張って行こうと心に決めたけれど。

やっぱり今までと環境は変わるのだから、一抹の不安は残る。

そんなわたしをユンギさんがじっと見つめて。

YG「……不安か？ここでやってくの。」

『…えっと……ほんの、少しだけ。』

わたしの表情を読み取ったのか、そう聞いてくるユンギさんのそれに素直に答えると。

YG「そんな心配すんな。俺らがいるから。」

それはもう、眩しいくらいの笑顔と、わたしの不安を飛ばしてしまうには、充分すぎる言葉で。

ユンギさんのイメージをいとも簡単に変えるものだった。

わたしの心は、ユンギさんのあたたかさを知って、これ以上ないくらいに高鳴って。

ユンギさんに出会ったこの日から、わたしの恋は始まったのだ。