BITTER SWEET (ページ46)

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『……たくさん待たせて、ごめんね。』

TH「……俺がバカみたいに焦ってただけだから。謝らないで。」

『……でも、さっきの……本当にショックだったんだから。』

TH「……うん。」

『……嘘つき、…っ、大っ嫌いだって、……思いたかったのにっ………できなかった…。』

TH「………うん、ごめん。」

あの時の言葉を思い出して。

家の中のテヒョンのものを泣きながら整理して。

そうしていたことを思い返すとまた、涙が溢れそうになる。

でも今は。

TH「……ヌナ、もうあんなこと言わないって、…ずっとそばにいるし、笑顔にするって誓うよ。

ずっと、この先も……ヌナだけが好きだよ。」

そう言って、優しく包み込んでくれる彼がいるから。

わたしはもう、悲しさも、辛さも、なにも心配しなくて大丈夫。

それに、ほら。

TH「…あ、………Aヌナ、これ。」

『……ん？』

TH「……手だして？

………ひひ、ピッタリだ。」

『……っ、これ…』

TH「ちょっと気が早いけど、ね。

………いつかちゃんと伝えるから。」

右手の薬指、控えめに光るそれ。

いつもの笑顔でわたしを見つめるテヒョン。

これからは、もっと甘くて幸せな毎日が

きっと待ってる。

【BITTER SWEET ＊ END】