BITTER SWEET (ページ35)

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『……は？』

俺のまさかの告白に、目の前のこいつは意味がわからないという顔をしていて。

確かにそう思うのも無理ない。だってあれが好きなやつにする態度かよ、って話で。

でも、俺はこの通り捻くれ者なんでね。

好きなやつにこそ、冷たくなっちゃうわけ。

……まあ、それは冗談なんだけど。

こいつは、優しくておっとりかと思えば、負けず嫌いで強気なところもある。

俺のメイクをいつも真剣にして、終わるとパッと笑顔になるところとか。

いつも仕事熱心で抜かりないところや、周りに気配りができるところ。

いいところに気づくたびに、目で追うようになって……。

MN「……ユンギ、あんたA見過ぎ。笑」

YG「……はっ！？」

MN「いや、わかりやす過ぎだから。恋する乙女か。笑」

YG「うるせー。」

このうるさいミナヌナにまで気付かれて。

そこで、自分がめちゃくちゃ恥ずかしくなった。

恋愛なんかにハマりかけてる自分が情けなくて、俺は音楽だけなんだって言い聞かせて。

自分からこいつを遠ざけるためにわざと冷たくしようって。

MN「……A、体調大丈夫かな。」

YG「………。」

そんな時に、体調が悪いからとテヒョンに連れ出される姿を見て。

顔色が悪いその様子にどうしても心配になって。

直接だとうまく話せない気がして、あの鞄にメッセージを入れた栄養ドリンクをいれた。

たったそれだけのことなのに、バカみたいに心臓はバクバクして。

もう、この気持ちを無視するのは難しいのかもしれねぇなと思ったんだ。