BITTER SWEET (ページ4)

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『……、終わりました。』

30分を少し前にして、わたしはユンギさんのメイクを完成させた。

わたしの精一杯で、なんとかやりきった。

ユンギさんから少し離れるとオンニがこっちへやって来て。

はりきって始めたはいいものの、いざ終わってみるとどんな反応をされるのか怖くて、思わず目を背けてしまう。

MN「……ふーん。」

『………』

長い沈黙の後、オンニがユンギさんからわたしに視線を移したのがわかって。

わたしもおそるおそるその視線を合わせる。

MN「……こりゃあ、まいった。」

『………へ？？』

いきなり口調が変わったオンニに驚く。

MN「社長、よくこんな子見つけてきてくれたわ。いやー、これはもうよそには出しちゃだめだわ、うん。

あ、化粧品わたしと同じ。わたしもここのしか使わないの。これとこれがいいのよね。

それに、」

微動だにしないわたしを気にすることなく、マシンガントークが止まらないオンニ。

話を何回か振られるもどんどん次の話題に行ってしまって、答える暇は与えてもらえず。

何とか話は聞いてるけど…

ユンギさんもオンニをみて苦笑いしてるだけで、わたしはただ呆然とするしかなかった。