BITTER SWEET (ページ27)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:20,845 hit

27 ページ27

.

YG「………それは言えない。」

思いもよらない答えに、なんだかわたしの期待は打ち砕かれて。

……言えないって、どういうこと？？

YG「……今は、言えない。ちゃんとしたら言う。」

『……ちゃんとするって、さっき言いました。』

YG「……はぁ。

じゃあこれだけは言っとくけど、お前は悪くない。」

『……なんですか、それ。』

YG「この話はこれで終わり。はい、メイクも終わったな、どーも。」

『え、ちょっと…ユンギさ…』

制止も聞かず、いつものようにそそくさと去っていったユンギさん。

わたしは悪くないって、それだけでわかるわけないのに。

でも、久々にユンギさんと話をして、やっぱり少し胸は高鳴って。

やっと、気持ちを切り替えようとしていたのに、このタイミングで、また……。

TH「ヌナ」

耳元の声で我に帰れば、いつのまにかテヒョンが横にいて。

さっきのわたしたちのこと、見てたのよね。

『…久々にユンギさんと話したの。』

TH「……うん。」

『いきなり冷たくなった理由、教えてくれなかったけどね。』

TH「………うん。」

『でも、前みたいに話せれば……』

TH「ヌナ、」

前みたいに話せれば仕事もやりやすいね、なんて話そうと思ったのに。

わたしを呼ぶから何だろうとテヒョンを見れば、わたしをじっと見つめていて。

TH「今日、一緒にご飯食べよう。」

また急にそんなことを言いだすし、ちゃっかり手なんか握ってきて。

『いつもお誘いが急だね。笑

いいよ、どこ行きたいの？』

TH「……ヌナ。」

『……ん？』

TH「ヌナの手料理が食べたい。」

あまりに真剣な顔で、わたしの手をぎゅっと握るから、拒否できるわけなくて。

『……わかった。帰り買い物しなきゃね。』

TH「………うん。」

『………。』

わたしがオッケーをしたのに、テヒョンはなぜかとても悲しそうに笑っていた。