BITTER SWEET (ページ20)

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会議室から出てしばらくたってから。

そういえば、テヒョンがどこで待ってるか聞いてなかったなあ。

テヒョンから連絡が来てるだろうと思い、スマホを探すけれど。

『……え、ない。』

……まさかスマホを会議室に忘れてしまったのか。

面倒だけどしょうがない、連絡を取るためだと思い今きた道を戻った。

『良かった、あった～。』

思った通り会議室にスマホを忘れていて。

ロックを開けばテヒョンから待ってるよという連絡が入っていた。

場所を確認して今おわったよ、とメッセージを返す。

誰もいない会議室、ふとひとつのカバンが目に入って。

それはミナオンニのもので、まだ作業してるのかな、なんて思っていたら会議室の扉が開いて。

オンニだろうと、声をかけようとしたら。

扉を開けて入ってきたその人はすごく驚いた表情。

まさか、こんなところで会ってしまうなんて。

『……お疲れ様です。…ユンギさん。』

YG「………。」

わかってはいたけど、相変わらずわたしが声をかけても返事はない。

何しにここに来たのかと思ったのも、束の間。

ああ、そうか、オンニがいるから来たのか、とまた胸がすこしチクッとして。

……もう、好きなのやめるって言ったばかりなのに。

2人っきりの空間に耐えられず、失礼します、とユンギさんの横を通り過ぎようとした。

YG「………おい。」

それなのに、まさか呼び止められるなんて。