乙女チック1 ページ1
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何にする？とメニューを開いて悩むふりをしながら向かいに座る永瀬を盗み見る。
それにしても本当に整っている。
いくら紫耀くん一筋だったとはいえ、こんなイケメンすら見えてなかったとは…
今 自分が彼と向かい合っていることが不思議でならない。
多分、紫耀くんを好きだったから、永瀬とこんな風に話せたんだろうし友達になれたんだろうなと、紫耀くんへの気持ちを完全に過去のものに出来ている自分を褒めたくなる。
それと同時に、永瀬と友達になれたことが嬉しいと感じていることに何故か恥ずかしくなって、考えるのをやめた。
適当にメニューを決めて注文すると、急に緊張し始める。
もうメニューを見るわけにはいかないし、かといって永瀬を真正面から直視してはおかしい。
つい先ほどまで肌が触れる距離でボールを取り合っていたのに、いざ静かに向かい合うとどう話せば良いか分からなかった。
「なあ、お前、先生に振られたんやろ？
家、気まずくないん？」
助かった……
『大丈夫だよ。むしろ今までより仲良くなって過ごしやすくなったかな。』
私は紫耀くんに告白したときのことを全て話した。
こんなに今スッキリした気分なのは永瀬があの夜付き合ってくれたおかげだし、他に何を話せば良いか分からなかったし、素直にぺらぺらと話せた。
一連の流れを話し終わったあと、一つだけ質問してみる。
『永瀬は今まで彼女いたことないの？』
「え、あるけど普通に。なんで？」
『普通にって…！
いや、そこまで人を好きになったことないって言ってたじゃん』
あ〜それな〜と目を泳がせながらうーんと悩む彼は適当な言葉を探しているようだった。
「あーもう。お前やから言うけど、しつこいから付き合ったり、付き合ってみたら好きになるかもとか思ったり。
結局だれも好きにならんやったし、なんなら面倒くさいだけやってん。
そんな感じやから長続きせんし…
酷いやろ俺。」
『いや、イケメンってほんと大変だね』
「誰にも言うなよ。絶対な」
永瀬に告白した子達も、私のように思いを募らせていたのだろうか。
「お前も、先生が初恋でも誰かから告られたりしたことあるやろ？」
『ん？ないけど』
「……………え！？」
『………え！？なんで驚くの！？』
「え、いや、やって…え…？」
ガチでー？と項垂れる永瀬はずっと何かブツブツ言っていたが、頼んだものが運ばれると目を輝かせて手を合わせた。
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ぱぴこ(プロフ) - kikiさん» 登録ありがとうございます（ ; ; ）疾走感あふれるなんて、勿体ないお言葉です…！続編や他の話も、私の自己満足になってしまいそうですが、もしお気に召されましたら光栄です！嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます！ (2019年7月26日 20時) (
レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - えり☆★さん» ありがとうございます！自分で設定したくせに、1の方は書いていて苦しかったです…笑、続編でもキュンキュンをお届けできるよう頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 検索でこちらのお話に導かれるようにたどり着き最後まで拝読しました。青春いいなぁと思いつつも、とっかかりが切なくて。最後まで可愛いヒロインとれんくんでした。素敵なお話と疾走感あふれるストーリーにファンになりました。お気に入り登録させていただきます。 (2019年7月26日 3時) (レス) id: 0a1831ac10 (このIDを非表示/違反報告)
えり☆★(プロフ) - 完結おつかれ様です！もうたくさんのキュンキュンありがとうございます！！紫耀くんも好きな私にとっては、、前半、主人公と同じくらい苦しかったです（笑）でも、でも、最後の最後、告白しあう所でデレデレニヤニヤしちゃって(^^)続編楽しみにしてます！ (2019年7月25日 7時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！更新もバラついていたのに嬉しいです（ ; ; ）実は回収し忘れていたネタが1つありまして、続編を作ることにしました！また宜しくお願いします！ (2019年7月22日 15時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2019年6月22日 0時
