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そんな次の約束をしながらカゴの中に頼まれたものを入れていく。
途中で紫耀くん用のぬれおかきをカゴに入れながら、同棲している姉と紫耀くんもこんな気持ちで買い物していたのだろうかと思うと、なんだか照れてしまった。
レジを通すと、私がお金を払っている間に袋詰めしてくれて、なんだか本当に同棲しているような変な感じがする。
「家まで持ったるから」
『ありがと』
「なあ、お前のところ、もうしばらく家族旅行とかないん？」
『ん〜、あると思うよ。お姉ちゃんたちが結婚式終わるまではちょいちょい愛知行くみたいだし』
「お前また留守番できる？」
『……なんで』
「お泊りしよーや」
『……する』
「そんでまたスーパーで買い物して一緒帰ろ」
『うん』
どうやら彼は同棲ごっこがいたく気に入ったようで、ルンルンで袋を持ってくた。
そしてそんな気持ちが永瀬と同じであることがとても嬉しくて、どうにかこの思いを伝えたいけれど、今何かを口にすれば完全に顔は真っ赤になるだろうし、それを見た彼はさらに笑うだろうし、そんな恥ずかしいことはなんとしてでも避けたいところだ。
夕方になってもまだ日は高く、辺りをオレンジに包み込んでいるものの、少しだけ秋の匂いに近づいている。
流石に寒いからなんて言い訳はできないけれど、せっかくなら同棲っぽいこの感じを楽しまないと損だと開き直れば、自然と自ら手を伸ばせた。
頑張って頑張って掴んだ彼の手は、やはり私より大きくてゴツゴツしてて、想いを口にしなくても結局私は真っ赤になってしまう。
彼も彼で、私から初めて行動したことに驚いて言葉をなくしているし、なんだかもう恥ずかしい。
「！」
『…………』
「どうせなら こうやろ」
私が伸ばして繋いだ手は、あっというまに指を指を絡め合う形に変えられて、結局いつも永瀬のペースに持っていかれてしまう。
またやられたとため息をつき、思い切り彼の手を握ると、痛っと顔をしかめながら、次は私の手を思い切り握られた。
互いに一発ずつ握り合っていると、痛いを通り越して楽しくなってきてしまって、最後は2人で笑いながら手をブンブン振って歩いたりなんかして、きっと周りから見たらかなり恥ずかしいやつだけど、そんなこと気にしてられないくらい、彼が好きなのかもしれない。
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名無し - 一気読みしました！主様のペースで良いので更新待ってます (2020年12月12日 21時) (
レス) id: 492fd25da1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - あこさん» お返事遅くなってすみません！少し生活面が落ち着いてきたので、これから更新できればと思います！少々お待ち下さい(^^) (2020年3月11日 18時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - めちゃめちゃ続き気になります！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 2時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 愛美さん» コメントも評価もありがとうございます。嬉しいお言葉ばかりで私がニヤニヤしてしまいました…！番外編のくせに長々と続いておりますが、もう少し書きたいので、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます！ノロノロ更新ですが、これからもお付き合いお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2019年7月25日 0時
