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頭を撫でる彼の手が心地よい。
あまりに恥ずかしくて顔を上げれずに永瀬の胸に潜り込むと、彼の規則正しく刻まれる心臓の音が聴こえてさらに恥ずかしくなった。





「A、しんどい?」

『大丈夫。永瀬は?』

「え、また永瀬なん?」

『さっきはちょっと…魔がさした』

「お前さ〜、ヤっとる最中にいきなり名前呼ぶとかほんと心臓に悪い」

『だって、呼びたくなったんだもん』

「どうせならまだ呼べや〜」

『………れーん』

「おー」

『れん、好き』

「俺も〜」

『いつまで呼ぼっかな』

「ん〜?まぁ、適当に?」

『うん』






いわゆるピロートークというものなんだろうか。
初めて感じる気だるさと、彼の匂いと鼓動に包まれて、1ミリも動きたくない。
頭を撫でていた手が腰に回ってきたのがくすぐったくて顔を上げれば、優しい顔をした彼がいて、目が合うとお互い吹き出してしまった。





「なんで笑うん」

『廉だって笑ってるじゃん』

「お前が笑うからやろ」

『違うよ、廉が笑ってるから!』

「意味わからんわ〜。あ、水飲む?」

『のむ』

「冷蔵庫、一緒行く?」

『……ん』

「っしゃ、行くか」

『あ!ちょっと待って服着るから!』

「ええ〜いいやん、そのままでも〜」





そんなこと出来るかと、大急ぎで服を着て永瀬の手を握る。
やっぱり今日は二人とも甘えたい日で、こんな幸せあるだろうかという気持ちになる。
今日この家に入った時からなんとなくこうなる気がしていたけれど、いざ一線を超えてみると彼を見る目が変わってしまって更に甘えたくなった。





『廉、ありがとう』

「ん?なにが?」

『ぜんぶ』

「んー?どういたしまして」






多分今日は、この家を出るまでずっとこうだ。
きっと今夜の電話や明日になると今まで通りに戻るだろうけれど、今だけはこんな甘い時間を楽しむのも悪くないだろうと割り切って、アイスの封を切った彼の背中に飛びついた。





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(お泊り前に初体験させときたくて…)
(これでお泊り編で思いっきりイチャイチャさせれますね←)

(このお話の中間部分、)
(いわゆるハジメテ、つまりピンクなお話を、)
(短編の「夜は短し」に置いておくので)
(大人な方は宜しければどうぞ)
(このシリーズをフラグ付きにしたくなかったので)
(既にフラグ付きの短編集に入れることにしました…)
(お手数ですが作者の作品一覧から飛んでください!)




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君に晴れ→←君に捧ぐ



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名無し - 一気読みしました!主様のペースで良いので更新待ってます (2020年12月12日 21時) (レス) id: 492fd25da1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - あこさん» お返事遅くなってすみません!少し生活面が落ち着いてきたので、これから更新できればと思います!少々お待ち下さい(^^) (2020年3月11日 18時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - めちゃめちゃ続き気になります!更新楽しみにしてます! (2020年1月5日 2時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 愛美さん» コメントも評価もありがとうございます。嬉しいお言葉ばかりで私がニヤニヤしてしまいました…!番外編のくせに長々と続いておりますが、もう少し書きたいので、これからもよろしくお願いします! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます!ノロノロ更新ですが、これからもお付き合いお願いします! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぴこ | 作成日時:2019年7月25日 0時

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