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「Aちゃん一緒に帰る？
やっぱ誰かに見られたらマズイ？」
『ん〜今からみんなと遊んで帰るの。永瀬に送ってもらうから大丈夫』
「………廉、変なことすんなよ」
「せんわ！今までやってちゃんと送り届けとるし」
「はああああ、もう何かAちゃんが一気に遠くなった気分だわ！何か変なことされたらすぐ俺に言ってよ！すぐこいつ叩きのめすから！」
『大丈夫だよ！永瀬良いやつだから！』
「え、お前まだ苗字で呼ばれてんの？」
「せやで。まさか義兄のお前から先に名前で呼ばれるとは思わんかったわ」
『永瀬が苗字で良いって言ったんじゃん』
「まあ、そうやけど」
「あ、なんか俺分かったわ。廉も大変だな」
「おー。お前の妹、悪魔やで」
『いつも思うけど、その悪魔ってやめてくんない？』
きっと二人は気があうと思っていたけれど、なんだかもう通じ合うところがあったらしく、これから騒がしくなりそうだと自分の身を案じた。
もう他の部活生はほとんど帰っているようで、グラウンドもシンとしている。
私たちもそろそろ行こうと荷物を持って部室を出ると、涼しい風が足元を通り抜けていって、夏の影が薄くなっていくのをかんじた。
「廉」
「なに」
「Aちゃん、救ってくれてありがと」
「俺なんもしとらんし。それに…」
「なに」
「多分、Aがお前に失恋してなかったら俺ら仲良くなってなかったと思うし、お前が夏に結婚してくれたから今 付き合えとるんやし、ありがとうな。あと結婚おめでと」
「……おう」
「まぁ、散々今までAを悩ませてきた奴やと思うとムカつくけど」
「仕方ないじゃん。Aちゃんを救ったのが廉なように、俺を救ってくれたのがAちゃんのお姉ちゃんだったんだから」
「あっそ」
「あれだからな。感謝はするけど、これからAちゃん傷つけるようなことあったら、まじで許さねぇから」
「分かっとるわ！ちゃんと、、大切にする」
「………これからよろしくな弟」
「うわ、なんか嫌やわそれ」
麻里から根掘り葉掘り紫耀くんのことを質問されている間、二人の間でそんなことが話されていたなんて、私は知らなくて良いことだ。
秋の優しい風が、私たちを包んだ。
(えりさんリクエスト、紫耀くんとの絡みでした！)
(作者がアホなので完全に紫耀くんのこと忘れてた)
(これからも紫耀くん出していければと思います)
(素敵なリクエスト、本当にありがとございます！)
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名無し - 一気読みしました！主様のペースで良いので更新待ってます (2020年12月12日 21時) (
レス) id: 492fd25da1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - あこさん» お返事遅くなってすみません！少し生活面が落ち着いてきたので、これから更新できればと思います！少々お待ち下さい(^^) (2020年3月11日 18時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - めちゃめちゃ続き気になります！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 2時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 愛美さん» コメントも評価もありがとうございます。嬉しいお言葉ばかりで私がニヤニヤしてしまいました…！番外編のくせに長々と続いておりますが、もう少し書きたいので、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます！ノロノロ更新ですが、これからもお付き合いお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2019年7月25日 0時
