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「全員集まれー」
顧問の先生の一声で、各々ボールを蹴ったりストレッチをしていた部員たちが集まってくる。
私も麻里に手を引かれて同じ場所に行ったが、出来るだけ背の高い人の後ろに隠れた。
なぜだ。
そっくりさん？
いや、そんなわけない。
「今日から来てもらう平野コーチだ」
「こんにちは、平野紫耀です。
今は大学4年で来年からは教師になります。
3月まで外部コーチとして練習に参加します。
自分で言うのはアレですが、運動神経抜群なんで、技術面でも、あとは進路とかでもなんでも聞いてください。よろしく〜」
なぜだ。
紫耀くんだ。
彼がニコッと笑えば、サッカー部全員が拍手をして彼を歓迎していて、少し離れたところではファンクラブの子達がさっそく"平野コーチ"やばいと騒いでいて、普段はそんなことに興味を持たない麻里でさえ、かっこいいと言う始末だ。
どうして今日に限ってと後悔してももう遅く、みんなが騒ぐなか、一人で小さく長く溜息をついた瞬間、部員を見渡していた紫耀くんとバチっと目が合ってしまい、あ！っと声を出しそうになった彼を私史上一番険しい顔で睨んだ。
極力 紫耀くんを避けて行動して、なんとか部活を終えることができた。
所詮私は今日限りの助っ人だったため、ほとんどグラウンドには出ずに、備品を補充したりみんなに配るプリントをまとめたりと細々した作業に徹して過ごし、麻里も忙しいようで全く話せぬまま部活は終わった。
最後に顧問の先生がいる職員室までプリントを届けて部室へ戻る。
中から麻里の声が聞こえるから入っても大丈夫なのだろうと推測してドアを開けると、楽しそうに話す麻里と神宮寺くん、高橋くん、岸くん、岩橋くん、そして腕相撲をする永瀬と紫耀くんがいた。
「あ、Aー！おつかれ！本当に助かったよ〜」
「見てAちゃん！平野コーチめっちゃ腕相撲強いの！」
「廉負けてんぞー！がんばれー！」
「あああ無理やろこれ！左！左でやろうや！」
まさかまだ紫耀くんがいるとは思わなかった。
おそらく部活が終わってみんなと話していて残ったのがこのメンバーだったのだろう。
「A？どしたの？」
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名無し - 一気読みしました！主様のペースで良いので更新待ってます (2020年12月12日 21時) (
レス) id: 492fd25da1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - あこさん» お返事遅くなってすみません！少し生活面が落ち着いてきたので、これから更新できればと思います！少々お待ち下さい(^^) (2020年3月11日 18時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - めちゃめちゃ続き気になります！更新楽しみにしてます！ (2020年1月5日 2時) (レス) id: 105c11924c (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 愛美さん» コメントも評価もありがとうございます。嬉しいお言葉ばかりで私がニヤニヤしてしまいました…！番外編のくせに長々と続いておりますが、もう少し書きたいので、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます！ノロノロ更新ですが、これからもお付き合いお願いします！ (2019年12月15日 21時) (レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2019年7月25日 0時
