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部屋に入ってすぐに後ろから強く抱きしめて首に顔を埋める。
バランスを崩して壁にもたれるAを正面に向かせ顔を覗くと、嫌がるどころか恥ずかしがる色もなく、ただただ熱っぽい表情をしていて、もうお互いに理性なんか捨ててしまっていることを思い知る。
仕事帰りに来たようで、オフィスカジュアルな服を乱暴に脱がせると、昔よりも大人な身体が現れて胸が高鳴った。
下着だってこんなの着けていなかったし、肌の質感だってこんなに艶っぽくなかったのに。
少しだけ知らない彼女を知ってしまい、複雑な感情になりながら撫でて吸ってを繰り返した。
しかし、互いに何も言わないままAの荒い呼吸だけが聞こえる中、彼女が俺のを咥えた瞬間、状況は変わる。
やばい、なんで、こんなに。
昔とは比べ物にならないくらい上手くなったそれに、とてつもなく胸を掻き乱される。
彼女と別れて7年。自分だって違う人と付き合って、そういう行為をしたが、それはもちろん彼女も同じなのだ。
自分の知らない彼女は、どこの誰にこんなに教育されたのか。
彼女が俺以外に抱かれたことは確実で、顔も名前もしらない誰かにとてつもなく嫉妬した。
このままではペースも雰囲気も全て持っていかれそうで、イライラしながらベッドにAを誘導する。
どうせ理性なんかもう捨てたんだと開き直って腰を振りながらも、そうえば昔はここが好きだったなと責めたとき、昔と同じように反応した彼女に、一気に心が満たされていく。
自分の知っている彼女が顔を覗かせて安心したと同時に、イライラしていた自分が恥ずかしくなって、一呼吸置いてから丁寧に再開した。
酔った勢いでことに及ぶなんて何年振りだろうか。
事後処理も適当に済ませ、普通にするより気だるい身体でベッドに倒れこむと、Aがこっちを向いた。
『れん。ずっとずっと、好きだった』
ああ、なんで俺はあんなにイライラしたんだろう。
どうしてもっと愛して優しく出来なかったんだろう。
そんなの簡単だ。
「おれも。ずっと忘れれんかった」
君のことになると余裕がなくなる。
俺の知らない間に仲良くした誰かが妬ましい。
高校生の青い別れを何度後悔しただろう。
日々の疲れを労りあって、
時には昔を振り返りながら、
次は大人な恋愛をしよう。
今日は一度もしなかったキスは、
優しく柔らかく、7年前よりも甘酸っぱい。
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ついに書いてしまった。
後悔はしてない。
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ぱぴこ(プロフ) - ルール嫁さん» ご指摘ありがとうございます！他の作品と同じ設定にしていたため気づきませんでした…申し訳ありません！作品を非公開にしましたので、今後ともよろしくお願いします！ (2019年6月29日 2時) (
レス) id: 1c0a7a2bdd (このIDを非表示/違反報告)
ルール嫁 - 占ツクのルールはご存知ですか？行為は匂わせるだけでアウトです。裏表現があるなら注意書ではなくフラグをたててくださいね。 (2019年6月29日 0時) (レス) id: 64f9aae3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ | 作成日時：2019年6月19日 6時
