一本道で迷子 (ren.n) (ページ2)

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失恋2回目ページ2

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「おはよー」
「おはよー！ね、宿題やってきた！？」
「昨日のアレ、まじで爆笑したわ～」
「2組の田中さん、先輩と別れたんだって！」

高校に入学して1年と少し。
2年のクラスにも慣れてきて、朝の喧騒も心地よく感じる。

「A、おはよ！」
『おはよー。ねえ聞いて。今日も失恋した』
「うん、知ってる」

クラスでいつも一緒にいる石井麻里は、私の唯一の親友だ。
勉強が出来てノリが良くて、麻里にならなんでも話せるし、私も何でもしてあげたいと思っている。
席は離れてても休み時間はどちらかの席の近くでマシンガントークをするし、たまには服を買いに行ったり、そのままお泊りしたり…
私の学生生活はこの子のお陰でかなり楽しいものとなっている。

「今日は何？朝からチューでもしてたの？」
『いや、あーんだった』
「それはそれは、
さぞかし美味しい朝ごはんだったろうね～」

私の初恋もとい失恋を全て受け止めてくれるのも、この子だけだ。
毎日毎日、私の愚痴を聞いてくれるなんて、本当に天使…！

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