一本道で迷子 (ren.n) (ページ17)

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真夜中17回目ページ17

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「おいって！！！！！！」

信号が変わるのを待っていると
大きな声がして、はっと我に帰る。

そこにはコンビニの袋を提げた永瀬くんがいた。

『はぁ、はぁ、、なが、せ、くん…？』

「お前あほか！何してん！そんな格好で！」

そう怒鳴りながら、永瀬くんは来ていたパーカーを私にかけた。
夏の夜独特の湿気をまとった空気が、一瞬で永瀬くんの香りで遮られる。

『…ながせくん、何してんの？こんなところで』

呆然と、未だ整わない呼吸を無視して声を出す。

「こっちのセリフやわ！！
俺はふつうにコンビニ行っただけや！
てか何！？お前家この辺やないやろ！？
どっからチャリ漕いで来てん！！」

『………………え、ここどこ？』

「…………お前、大丈夫か？話通じる？」

『………ちょっと、むりかも』

はぁ、と大きな長いため息をついて永瀬くんは歩き出した。

ちょっと付いて来て、と行って50メートルほど歩くと、待っとけと一言残して家に入った彼には、今の私はただの不審者に見えているだろう。

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