私と君と、君とあなたと(２) (ページ1)

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紫耀くんと未遂で終わった日から数日経った頃、

わたしの周辺では小さい嫌がらせが始まっていた。

おそらく紫耀くんのことが好きな子の仕業なんだと思う。

わたしと紫耀くんのことを応援してくれている人達はたくさん居たけど

やっぱり反対する人達もいるわけで、、、。

ただわたしはそんなことが起きる気がしていたから

嫌がらせをされたところでとくになんとも思わなかった。

ま〜、ほんとに小さい嫌がらせだし。

そんなある日、

わたしの机の中に一枚の紙が入っていた。

誰かがわたしの机の中に手を入れたのかと考えると少し気味が悪かった。

紙には"放課後、話があるので3-10に来て下さい。"と書かれてあった。

3-10は確か空き教室だったはず。

きっとこれって今までわたしに嫌がらせをしていた子からの手紙だよね。

それって行くべきなの？わたしは別に話すことなんてないし。。。

でもこのまま嫌がらせをされるのは嫌だったので、放課後3-10に行くことにした。

放課後になり"よし！"と自分の中で気合いを入れて3-10に向かう。

扉を開けて中を覗くとそこにはまだ誰も居なくて、

なんだか少しホッとする。

ここの空き教室には椅子とか机が何もなかったので

とりあえず窓の方に行き外を見ていると

"ガラガラ"と扉が開く音がしてわたしは振り返った。