私と君と、君とあなたと(１) (ページ48)

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バレたと言ってもまだ亜莉菜だけだから

そんなにすぐに広がるとは思っていなかったのだが

わたしが亜莉菜に呼ばれたときあまりにも異色すぎて

不思議に思った噂好きの子がわたし達の後をつけて盗み聞きをしていた。

そのためわたしと紫耀くんが付き合っていることが一気に広まり

次の日学校に行く頃には学校中に広まっていた。

亜莉菜はごめんって謝りに来てくれたけど、

紫耀くんはこれで堂々と一緒に居れると喜んでいた。

そして周りの反応はというと、、、

"お似合い" "美男美女"との声が多数で祝福ムードだった。

"後輩達からは憧れのカップルです"なんていわれて

びっくりしたけどやっぱりそう言ってもらえるのは嬉しい。

ひょんなことからバレてしまったけど、バレたことによって

今年最後の文化祭は一緒に周る事が出来た。

ちなみにわたしの学校では９月中旬に文化祭があり

３年生は文化祭の準備がないため文化祭の日は３年生のみ自由登校なのだ。

学校行事での紫耀くんとの思い出はこの文化祭が最初で最後だった思う。

文化祭が終わり10月になりわたし達が付き合って１年が経った。

わたしはある土曜日に紫耀くんを家に呼ぶことにした。