私と君と、君とあなたと(１) (ページ41)

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そしてあっという間に高校生最後の夏休みに突入した。

紫耀くんは高校最後の大会があるみたいで前半は部活に明け暮れていた。

わたしはバイトに行ったり紫耀くんの試合をこっそり見に行ったり、、

いままで久しく夏休みに予定なんてなかったから楽しめている。

そしてなんと！

8月中旬に紫耀くんとのビッグイベント！！！

花火大会！！！！！！

近場のお祭りだと知り合いに会ってしまうので

少し遠いけど隣の県の大きな花火大会に行くことにした。

当日はいつもより少しだけ早く起きて入念に準備をした。

少しでも紫耀くんにかわいいって思われたくて

この日の為にメイク、髪型をたくさん研究して

浴衣も色んなお店を見に行って1番似合うやつを買った。

紫耀くんとは途中の駅で合流することにしたので準備が終わり急いで駅に向かう。

慣れない浴衣と下駄だけど楽しみの方が大きくてとても足は軽やかだ。

合流する駅に15分程早く着いたが紫耀くんはすでに居て、

紫耀くんの浴衣姿は想像以上にかっこよく思わず足を止めて見惚れてしまった。

紫耀くんの浴衣はグレーと黒の市松模様柄でシンプル故に

綺麗なお顔がより引き立って余計にかっこいい、、、。

わたしが1人立ち尽くしていると紫耀くんはわたしに気づいて

近づいて来てくれた。