私と君と、君とあなたと(１) (ページ36)

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紫耀side

A「ごめん、紫耀くん。悲しくて泣いてるんじゃなくて、

紫耀くんが愛おしいなって、幸せだなぁって。」

そう言ってAちゃんは笑っていた。

なんだか俺は胸がぎゅーって苦しくなった。

きっとAちゃんの言葉に嘘はないと思う。

だけどその反面、寂しい思いもしていたんだなって、、。

俺は３年になっていきなり忙しくなって、

Aちゃんとのお昼の時間も中々取れなくて、

だけど金曜日は一緒に帰ってるし

休みの日も会える時は会ってたから気づいてなかったんだな、俺。

俺は"寂しくさせてごめんね"と思いながら

さらにぎゅーって強く抱きしめる。

そんな俺にAちゃんは

"苦しいよ〜"なんて言いながら笑っていて俺もつられて笑う。

お昼の時間はあっという間に終わりAちゃんと別れクラスに戻る。

クラスに戻ると早々に同じサッカー部のやつに

部員3「今日は顧問が急用で部活なしだって！

３年の部員に紫耀LINEしといて！！」

紫耀「はいよ〜」

俺はLINEで一斉送信したあとAちゃんのLINE画面を開く。

紫耀【今日急遽部活なくなった！一緒に帰らない？】とだけ送り

ケータイをポケットにしまった。

そのタイミングで先生が入ってきて午後の授業が始まった。