私と君と、君とあなたと(１) (ページ35)

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あれからあっという間にわたし達は3年生に進級した。

そしてわたし達の願いは叶うことなくクラスは別々に。

紫耀くんは1組、わたしは6組。端っこと端っこ。

こんなに離れることは想像していなかった。

そして唯一学校で一緒になれるお昼の時間も前より減った気がする。。。

元々毎日食べる約束はしていない。

周りにバレない程度に食べようって約束だし、仕方がない。

A「てかわたしが周りにバレたくないって言ってるのに

こんな不満みたいなこと思うのはだめだよね。。

金曜日は一緒に帰れてるんだし十分！十分！！」

そんなことをひとりぶつぶつ言いながらお昼を食べていたら

扉がいきなり開き

紫耀「Aちゃんごめん！！！遅くなった！！！」

紫耀くんは急いで来たのか少し息が荒かった。

A「紫耀くん急いで来てくれたの？」

紫耀「うん！！ごめんね、遅くなって。」

遅くなったって言ってもまだ5分位しか経ってないし、

そもそも今日一緒に食べることは約束していない。

なのにわたしの為に急いで来てくれた彼がすごく愛おしくて、

最近寂しかったこともあって目が潤んでくる。

わたしは彼のこういう所すきだなぁ。

紫耀「え？！Aちゃんどうした？？泣いてる？」

優しくわたしを抱きしめてくれる彼に

さらにわたしの目が潤んでくる。