赤い噛み跡_3 ページ5
side in降谷零
赤い花が彼女の白い肌に散っていた。
普段ならそれは俺がつけたものであって恥ずかしがる彼女を見ながら優越感に浸っていただろう。
だが今日は違う
コレをつけたのは俺ではなく俺の宿敵赤井秀一。
それだけで腸が煮えくり返りそうなのに
胸に近くなるほど増えていくキスマークは俺の機嫌を悪くさせるには充分すぎた。
痛がるAの声が聞こえないかのように首筋に顔を埋める。首筋から肩甲骨あたりへ。肩甲骨あたりから胸の近くへ。
丹念に跡を残しながら少しずつ白いシャツのボタン開けていく。
時折Aが零す甘い声や熱い吐息が耳に直で入ってくる誘惑に耐えながらまだまだ色濃く残っている跡に上書きをしていった。
途中でAがしたあの質問
「零…私は貴方と居ていいの…?」
当たり前だろう。お前の隣は俺だけで俺の隣もお前だけ。
Aは優しい。いつも素っ気ない態度でいても寂しい思いをさせてしまっていたのは知っていた。
路地裏でハニートラップをしかけていたのを見られた所も。
本当にすまない、と謝る気でいた。昨日の夜は。
だが今はそんなことはどうでもいい。
ただ怒りと嫉妬にまかせてAを貪るだけ。
許すも何もやったことは同じ。
俺が他の女にやったことをAが赤井とやった。
罪の重さは同じだ。だがそれを言わないのは珍しく従順なAを弄りたいから。
…俺も欲望に忠実な男だな。
だが俺とAは幼馴染同士ということもあって互いに想いを伝えるのが苦手だ。
この状況を使って思い切り甘く、甘く。
むせかえる程甘くドロドロに愛してやろう。
「愛してるA…何があってもお前を離す気はない…」
勿論甘い言葉も添えて。
2038人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅葉(プロフ) - てか待ってお気に入り登録したいのにまさかのお気に入り人数が「2019」なんですけど崩したくねぇえ!!……だがごめんなさい、崩します。来年(2020)にします! (2019年1月27日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 小3の2人かっけぇ…!ごめん赤井、全然比にならないわ…(小3に負けた赤井)! (2019年1月27日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
美八ノモナカ - 小3でもかっけぇかよあの2人。 (2018年8月31日 5時) (レス) id: 271d5d9412 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 最後のやつ、ヒロかっけぇ (2018年8月10日 20時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - えぇ(困惑 (2018年7月15日 21時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋音 | 作成日時:2018年6月19日 0時