彼氏の宿敵と寝てしまった【降谷零】

ああ神よ＿１ ページ1

春の朝の目覚めというものほど気持ちの良いものはない。
心地よいとさえ感じる脱力感と暑くもなく寒くもなく過ごしやすい温度。

だから私は春の朝が好きだった。寝るの大好きだし。だが今日は様子が違う。

いつもより暑い上に脱力感ではなく完全に疲労感が勝っている。

目を開ける気にもならないほど疲弊した身体は何かにすっぽり包まれていた。

眠い目を擦りながら目を開ければまず見えたのは知らない白色の天井。

いつもの黒と赤色で協調性された自分の部屋でないことに気付き段々と不安心により目が冴えてきた

最悪の予想がよぎり、首だけを動かして隣を見る


「ん…」



そんな低く掠れた声を零して眠っているのは私の彼氏ではなく彼氏の宿敵

嘘だと信じたくてゆっくりと自分の身体を見る
…着ていない。



そして私の疲労感は倦怠感と共に感じているのに気付いてしまった途端、最悪の予想はに予想から事実へ進化した。


「赤井秀一と…やってしまった」


まってお願いＢボタン押させて。進化しないでええ！！！






そんな願いは神へは届かなかったようだ。



「おはよう…昨日はすまない…」


申し訳なさそうに頭をかく彼の表情で盛大にやらかしたことを理解してしまったのだった。



ああ神よ、どうすればよろしいのでしょうか？

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