ﾄﾜにﾈｶﾞｳ (ページ21)

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深『どうしてもやだ？』

涼『やだ…………だって……夏の、ぷーるも、できなかったもん…………』

深『……そうだよなぁ…………』

そう。

夏に開催したプール遊びの日

涼太は体調が良くなくて参加出来なかったんだよね。

だからハロウィンはやりたい！って

ずっと楽しみにしてたのも知ってる。

そのために治療頑張ってたのも知ってる。

……知ってるんだけどさ、、

深『……でも、涼太苦しくなっちゃうかもよ？』

涼『…………やだ…………どっちも、やだぁ…………ﾋｸｯ』

深『あぁ…………ごめんごめん、泣かなくて大丈夫だから。な？』

涼『ｸﾞｽｯ…………やだっ……な、んで…………ﾋｸｯ…………りょ、たも、……やりたいっ…………ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…………ｹﾞﾎｯ……』

深『そうだよなぁ。やりたいよなぁ。ごめんな？』

涼『……み、んな……ﾋｸｯ……ずるいぃ…………ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……』

深『泣くと苦しくなっちゃうしお咳も出ちゃうから、泣くのおしまい。ね？』

涼『ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……かえ、んないっ……ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……ﾋｭｯ……ｹﾞﾎｯ…………ｹﾞﾎｯ……』

深『ほらぁ、苦しい音、聞こえたよ？お薬使お？…………って、あちゃー……持ってくるの忘れた…………』

涼『ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……ﾋｭｯ…………ごめ、なさいっ…………ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……ｹﾞﾎｯ…………やっぱり、……ﾋｭｯ…………もど、るぅ……ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……』

深『俺もお薬もってくるの忘れてごめんな。一旦お部屋戻って、休憩しよ。』

涼『ｹﾞﾎｯ……だっこ、ぉ……ﾋｭｯ…………』

深『うん、抱っこね。』

ヤダヤダって泣き出しちゃって

落ち着かせようとしたけど

季節の変わり目だし、泣いてるし、で

結局苦しい音聞こえてきちゃった。

しかも、今日に限って吸入器持ってくるの忘れたし……

涼太も苦しくなったのか

もう部屋戻るって言ってくれて

まだまだ軽い涼太を抱っこして

病室に帰ることにした。

……あ、その前にラウに言った方がいいかな。

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