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歌声がとても綺麗で、踊りが上手で、褒められることはあまり得意じゃない。
でも、注目されることはそこまで苦に感じない。
音楽が大好きで、何よりも歌うことが好きで。
いつかデビューできたら、ソロステージをやりたいんだと言っていた。それも、ステージの上で椅子に座ってマイクひとつで。自分の歌声だけでパフォーマンスをしたいのだと言うAの瞳にはきっと、その景色が鮮やかに映っていたのだろう。
そんな彼との最後は、あまりにも苦いものだった。
「A！！」
「どうしたのチョンロ、そんなに驚いて」
「なんで、デビューメンバーにいないの」
改めてマネヒョンに集められ、正式にデビューメンバーを伝えられた日。多目的室に集められた7人の中に、Aはいなかった。みんなそのことに疑問を持ちながらも、その場では彼の名前を出すことはなかった。部屋を後にしてそのままAのもとに直行した俺は、1人で練習室にいた彼にその言葉を放った。
彼は、眉を下げた。
「…仕方ないよ。俺は選ばれなかったんだから」
「仕方ないなんて、だって」
一緒にデビューするって言ったじゃん。
俺の言葉に、Aはさらに悲しそうな顔をした。その時、俺は自分の言葉がどれだけの意味を持っているのか、どれだけ彼の心を痛めているのか、全く理解していなかった。
今思えば、幼かったから、若かったから。それで済ませられるようなことじゃなかったのに。
「なんで、一緒にデビューできないの？俺より何倍も歌もダンスも上手いのに」
「チョンロ、落ち着いて。だからさっきも言ったけど…」
「だって絶対Aは選ばれるはずじゃん！まさか俺らとはデビューしたくないって言ったの？」
その時の俺は、彼がソロデビューをしたいんだと思ってしまった。そうすれば、ソロステージをやりたいと言っていた理由が腑に落ちる気がした。
「俺らとは、一緒に音楽をやりたくないんだ」
涙を浮かべ言い放った俺に彼は目を丸くした。そして唇を噛み締め俯く。返されない返事を、俺は肯定のものなんだと受け取った。
「…そんなわけないじゃん。本当は、」
「嘘つき！！言い訳なんて聞きたくない！！」
顔を上げて俺の瞳を見た彼に、俺はそう言った。練習室に響き渡る自分の声の余韻を耳にしながら、彼の返事を待たずその場を去った。「チョンロ！！」彼にしては珍しい、大きな声だけが俺の背中を追った。
数ヶ月後、Aは退社した。
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ジュン(プロフ) - えみさん» 3月から4月への変わり目は特に忙しいですよねTT お気になさらないで下さい！お疲れ様です😊 了解しました！では私の方からえみさんの方にメッセージを送らせて頂きますね！ (2022年4月4日 23時) (
レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - ジュンさん» 月末月初で忙しくしてました😭返信遅くなりごめんなさい。。色々と調べていただきありがとうございます！ご提案いただいた方法で大丈夫です。ありがとうございます！ (2022年4月3日 17時) (レス) id: 9192d71aff (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - えみさん» えみさんと私の間でしか見れない内容で会話をすることができるようです。ですので、その方法でも宜しいでしょうか？気になることや不安なことがありましたら気軽に言ってくださいね！💚 (2022年3月31日 4時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - えみさん» いえいえ！お気になさらないで下さい！お声をかけてくださった事をとても嬉しく感じていますから😊調べてみたところ、プロフを作っていれば使えるこみゅ(COMMU)のメッセージ機能を使うと、 (2022年3月31日 4時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - ジュンさん» こちらこそご迷惑をおかけして申し訳ございません。素敵な作品をありがとうございます🥺 (2022年3月30日 19時) (レス) @page8 id: 9192d71aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2022年3月27日 23時
