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彼は、踊れば蝶のように軽く動き、歌えば小鳥のように細く綺麗な声を出した。
テンヒョンのようにしなやかな動きをするわけでも、ショウタロウのように力強い動きをするわけでもなかったし、テイルヒョンのように深い声が出るわけでも、ドヨンイヒョンのように芯のある声が出るわけでもなかった。
でも、彼の踊りや歌声には、唯一無二と呼ぶべき美しさや存在感があった。
その全てに惚れたトレーナーのヒョンやヌナからは月末評価でいつも褒めちぎられていて、その度に彼は謙遜しながら恥ずかしそうに頬を緩めた。
性格は引っ込み思案で、自分の意見を言うことなんて滅多に無くて。ふざけているドンヒョクやジェミナを微笑みながら練習室の端で見つめているような、そんな静かな子だった。だから彼の優しさ、落ち着きを好む人は沢山いた。
美しい薔薇には棘があると言うけれど、彼に棘なんてなかった。傷一つない綺麗な茎のてっぺんに、ただ綺麗な花が咲いているだけだった。
実力も、見た目も、性格も何一つ欠点なんて無かった。
むしろ探す方が難しかったし、その欠点の無い姿を妬む人間がいないほどなんだからもう本当に完璧な人間だった。
なのに、どうしてなのかな。
どうしてその花は多くの人に見られることなく、また枯れることなく散ってしまったんだろう。
「おい、おいロンジュナ！」
「なに？そんなに目輝かせてどうしたの」
初めて見るヒョンの表情に、5年前の俺は眉間に皺を寄せた。数分前にヒョンジェヒョンからどこかに連れ出された彼は、戻ってくるなり練習室で個人練習をしていた俺に声をかけたのだ。
彼の唇は震えていた。「で、デビュー、できるって」
「お前も、ジェミナもジェノも、チョンロもドンヒョクも」どんどん知っている名前が上がっていく。え？てかそれヒョンが今俺に言っていい情報なの？そういうのって会社の人から部屋に連れ込まれて、仰々しく報告されるもんなんじゃないの…？
混乱する俺の頭の中で、マクヒョンが言った名前が挙がっていく。そこであることに気がついた。
「…Aは？」
一瞬だけ、ヒョンの顔から感情が消えたように見えた。
「…まだ、名前は挙がってない」
まだ、と目を伏せたマクヒョンは呟いた。その姿に釣られて、まだ、と口に出す。
「あいつはルキズじゃないからさ、きっと最後に発表されるんだよ」
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ジュン(プロフ) - えみさん» 3月から4月への変わり目は特に忙しいですよねTT お気になさらないで下さい！お疲れ様です😊 了解しました！では私の方からえみさんの方にメッセージを送らせて頂きますね！ (2022年4月4日 23時) (
レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - ジュンさん» 月末月初で忙しくしてました😭返信遅くなりごめんなさい。。色々と調べていただきありがとうございます！ご提案いただいた方法で大丈夫です。ありがとうございます！ (2022年4月3日 17時) (レス) id: 9192d71aff (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - えみさん» えみさんと私の間でしか見れない内容で会話をすることができるようです。ですので、その方法でも宜しいでしょうか？気になることや不安なことがありましたら気軽に言ってくださいね！💚 (2022年3月31日 4時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - えみさん» いえいえ！お気になさらないで下さい！お声をかけてくださった事をとても嬉しく感じていますから😊調べてみたところ、プロフを作っていれば使えるこみゅ(COMMU)のメッセージ機能を使うと、 (2022年3月31日 4時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - ジュンさん» こちらこそご迷惑をおかけして申し訳ございません。素敵な作品をありがとうございます🥺 (2022年3月30日 19時) (レス) @page8 id: 9192d71aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2022年3月27日 23時
