誰？ ページ12
ヒョンは不思議な人だ。
お花のような笑顔を見せたかと思えば、なんとも言い難い不可解な動きをする。かと思えば息を飲むほど美しく妖艶な表情を浮かべたりするんだ。
そんな姿だから気分屋だとか気まぐれとか言われることがある。そう、まるで猫みたいな。
そんなヒョンと出会って7年ほど経つけど、印象に残っている姿がある。
それは、いつの日かのコンサートでの出来事。ステージ下で待機して、合図とともに床が動いてステージ上に上がり、シズニの目の前に現れるという設計になっていた。
センターを任されていたヒョンの隣に立つことになっていた俺は、既にマイクを付け準備を終えて待機していたヒョンの後ろから自分の待機場所に行こうとした。シズニの歓声や音楽が響き渡っていたため、俺の足音がかき消されてヒョンは俺の存在には気づいていなかった。
頑張ろうね。そうヒョンに声をかけようとした俺の口は彼の姿を見て閉じた。
右手を左胸に当てて、目を閉じて軽く俯いていた。そして何かを呟いている。その異様さに、無意識にその声に意識を集中させる。
緑色の歓声。聴き慣れた音楽。それらが一瞬耳から離れた。聞こえたのは「俺はナジェミン、ナジェミンだ」という言葉。
ヒョンはずっとその言葉を呟いていた。その姿はまるで自分自身を落ち着かせているようで、俺は久しぶりのコンサートで緊張しているとばかり思っていた。
でも、本当にそうだったのかな。
ジェミニヒョンは緊張していたから自分の名を呼ぶことで自身を落ち着かせていたの？
今思うと、あの時のヒョンはいつもとは違った。
その名前を呼ぶことで、必死に細い体をあの場所に括りつけているように見えたんだ。
「や〜、チソンイどちたの？」
嬉しそうに目を細めて俺のほっぺをむにむにと触る。その細い指を感じながら、俺は無意識にヒョンの瞳を見ていた。
「ジェミニヒョン」
「ん〜？なぁに」
ヒョンは、本当は何者なの？
その言葉が俺の喉を通ることは無かった。なんでもない。そう返した俺を、ヒョンは愛しいものを見るような瞳で見つめたんだ。
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ジュン(プロフ) - えみさん» 3月から4月への変わり目は特に忙しいですよねTT お気になさらないで下さい！お疲れ様です😊 了解しました！では私の方からえみさんの方にメッセージを送らせて頂きますね！ (2022年4月4日 23時) (
レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - ジュンさん» 月末月初で忙しくしてました😭返信遅くなりごめんなさい。。色々と調べていただきありがとうございます！ご提案いただいた方法で大丈夫です。ありがとうございます！ (2022年4月3日 17時) (レス) id: 9192d71aff (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - えみさん» えみさんと私の間でしか見れない内容で会話をすることができるようです。ですので、その方法でも宜しいでしょうか？気になることや不安なことがありましたら気軽に言ってくださいね！💚 (2022年3月31日 4時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - えみさん» いえいえ！お気になさらないで下さい！お声をかけてくださった事をとても嬉しく感じていますから😊調べてみたところ、プロフを作っていれば使えるこみゅ(COMMU)のメッセージ機能を使うと、 (2022年3月31日 4時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - ジュンさん» こちらこそご迷惑をおかけして申し訳ございません。素敵な作品をありがとうございます🥺 (2022年3月30日 19時) (レス) @page8 id: 9192d71aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2022年3月27日 23時
