さんじゅうはち�� ページ40
「...アンタ、血」
「へ？」
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真澄くんの視線を辿ると、そこにはさっき腕を掴まれた時に爪が食い込んだ跡が痛々しく残っていた。
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「ちょ、Aさん！それどうしたの！？」
あまりにも深く食い込んだからかかなりグロテスクに血が滲んでいるのを見て、咲也くんも焦ったように私に駆け寄る。
...本当は、かなり痛いのだがあまり大事にしたくない。
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「これね、さっき凹凸のあるモノに引っかかちゃってね〜、そんなに痛くないし大丈夫！さっさと帰っちゃおう！」
「でも...ッ」
「大丈夫、だから。ね？」
心配そうに眉を下げる咲也くんを半ば強引に、言いくるめて笑顔を作る。
そのまま、彼らより一歩も二歩も前を歩いた。
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...迷惑は、かけられない。
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少し鼻の奥がツンとして、それを感じられたくなくて私は2人に背を向けることしか出来なかった。
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「......」
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特に、真澄くんの見透かしたような視線と合わせてしまったらとても耐えられそうになかったから。
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木嶋 秋奈
□中学3年生
□可愛い、スポーツ万能
□Aと同じ施設で暮らしていた
□Aをとにかく不幸にしたい
北澤 冬音
□高校1年生
□美人、博識
□Aと同じ施設で暮らしていた
□Aを嫌っているらしいが真意は...
※オリキャラ注意です！※
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作者名：オムライス.? | 作成日時：2017年2月26日 20時
