じゅう�� ページ12
急な発言に頭がついていかない。
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え、団員寮？
みんな男性？
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「ごめんねー！言うの忘れてて！」
「いえいえ！そんな滅相もない！」
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申し訳なさそうに顔の前で手を合わせる立花さん。
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立花さんのせいじゃないのに...！私のばかたれ！
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「大丈夫そう...？」
眉を下げて上目遣いでこちらを見てくる立花さん。
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「ぜっ、全然大丈夫ですよ！それくらい！でも私男性とお話とか関わったりとか全然無かったんですけど大丈夫ですかね！？」
焦って早口になってしまったが、立花さんには聞き取れたようで
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「それなら大丈夫だよ！みんないい人だから！」
自信を持って言える！と花が咲いたような笑顔で笑うのでホッと胸を撫で下ろした。
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「それなら安心しました！...今日はいないんですか？」
できれば、今日は立花さんと二人がいい...！
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心の中で祈りながら、縋るような目で見つめると
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「あ、ちょうど春組の公演が終わったばかりでね！当分公演はないんだけど...今日は自主練してるよ！多分もうすぐ帰って来る頃かなー？」
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...ダメでした...。
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「そ、そうですか...。」
がくりと心の中でうなだれる。
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けど、私が後から入ったんだから文句言うなんてあり得ないよね最低だ自分！
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私は自分を叱って、ここで頑張ろうと腹を括った。
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「あと、私全然演劇とか、分かんないんですけど大丈夫ですか？折角お世話になるのに何も役に立てないなんて___」
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でも、ひとつの不安。
私は演劇はもちろん、ドラマさえあまり見ない体質なのだ。強いて言えば、姉がよく私の前で一人芝居をしていたぐらいだ。
何も役に立てない...。
ちょっとだけでも演劇とかやっとけばよかった...。
なんてどうしようもない後悔をしていると
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「そんなの全然大丈夫だよ！...でも、じゃあ団員の心のケアとかしてあげて！私も全員までは気が回らないしね」
「わ、分かりましたっ、私なんかが出来るかは分かりませんが精一杯します！あ、あとご飯とかも作れるので忙しい時は作りますね」
「お！助かる！ありがとう」
そう言って、しばらくこの劇団の事とかを色々話してもらった。
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まずはここを知ることから始めなくちゃね。
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作者名：オムライス.? | 作成日時：2017年2月26日 20時
