じゅうよん�� ページ16
それからいづみさんは上手く話せない私の代わりに、一部は伏せつつ丁寧に私のことを説明してくれた。
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その間、他の4人さんはとても真剣に聞いてくれていて少し安心した。
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...黒髪イケメンさんは別だけど。
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いづみさんが話し終わると、私に目配せしてくる。
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私はすかさず立ち上がり、
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「あのっ、私、演劇とかも未経験で、何もお役に立てないかもしれませんがっ...良ければここに置いてくださいっ、よろしくお願いしますっ...！」
ぺこりと深く頭を下げた。
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「全然大丈夫です！これからよろしくお願いします！」
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どんな反応が返ってくるかドキドキしたが、案外心配いらないかもしれない。
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赤髪の元気そうな方が、いづみさんみたいな笑顔で笑って私に手を差し出して来た。
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「カントク以外の女の子が入るなんて、なんか新鮮っすね」
「そうだね。花宮さん...？だっけ、」
「仲間が増えた、嬉しいネ！」
「...監督以外の女なんてどーでもいい」
「こらっ！真澄くん！」
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他のみなさんも柔らかい笑顔でこちらを見てくれていて、また温かい何かが胸の中に流れてくる。
...まぁ、1人除いてだけどね。
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「ありがとうございます...！これからよろしくお願いします...っ」
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そう言って、赤髪さんの手を握る。
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ふと、いづみさんの方を見るとはにかんだ笑顔でこちらを見ていた。
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私もその笑顔に笑顔で返す。
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私、無事にここでやっていけそうです。
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作者名：オムライス.? | 作成日時：2017年2月26日 20時
