FILE.114 工藤新一様へ(1) ページ14
「朝早くにすまないな、ボウヤ...」
『大丈夫だよ。』
昴さんからの電話のあと、俺はすぐに俺の家へ駆けつけた。
扉を開けて迎えてくれた赤井さんは、朝早いにも関わらず変装が完了している。
もちろん声も昴さんになってるけど、口調は赤井さんのままで、あまり慣れない。
「今日は阿笠博士の家に泊まっていたのか？電話してからここへ来るまで、随分と短かったが。」
『ううん。ちょっと博士に用があって、早起きして来てたんだ！』
「そうか....」
『それより、どうして僕を呼んだの？ジョディ先生達もいるみたいだけど....』
玄関には、ジョディ先生のものであろうハイヒールと、男物の磨かれた靴が2人分、いつもより多く置いてあった。
「口で説明するより、見た方が早い。」
そう言う赤井さんについて行き、リビングに入ると、ジョディ先生とキャメルさんはテーブルの上に置かれた紙をじっと見つめ、ジェイムズさんは顎に手を添えて何かをじっくりと考えていた。
俺に反応し、あらコナン君早かったわね、とジョディ先生が一言こぼした後、目線は再び紙へと戻った。
おそらく、見た方が早いとはあの紙のことだろう。
扉を閉めるのを赤井さんに任せ、俺は一直線にテーブルへ向かった。
『これ....手紙？』
「ええ...これをシュウがあなたに見せたいって。今朝この家のポストに投函されていたらしいんだけど...」
ーーーーーーーー
工藤新一様へ
MAGNOLIA
rookie
switch hander
ーーーーーーーー
_____工藤新一様へ？
それに、マグノリアって酒の名前じゃねーか！？
「先に私たちで考えた結果なんだけど...多分、大文字で書かれたMAGNOLIA___これは組織の誰かのコードネームで、その下、rookieとswitch handerは、そのまま''新人''と''両利き''って意味だと思うわ。」
「水無怜奈からの情報でしょうか？」
「いや、水無怜奈は赤井君とメールでやりとり出来るはずだ。わざわざ手紙に書いて投函する必要はないだろう。」
「何かしらのトラブルで、メールが使えなくなったとかでは？」
「だとしても宛名と辻褄が合わない。」
「工藤新一様へ....確かに、言われてみれば水無怜奈が工藤新一君宛てに手紙を出す理由がわからないわね...」
俺は手を伸ばし、その手紙が入っていたであろう封筒を裏返す。
そこには差出人の名前や宛名は書かれておらず、切手も貼られていない。
『ねえ、これ、元々切手が貼られてなかったの？』
「ああ。まっさらだったよ。直接投函したんだろう。」
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凛音 - 面白かったです！でもこれで終わりなのが寂しいです。 (10月8日 20時) (
レス) @page23 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！大変だとは思いますが、更新楽しみに待っています！！ (5月11日 18時) (レス) @page23 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
アリアス - 凄く面白いです。Twitterフォローさせて頂きました。固ツイの部屋の情報とてもありがたいです。更新無理なさらず……楽しみにしています (2022年7月4日 19時) (レス) @page37 id: 14e0364a88 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - すごく面白いです！！ 第1話から ぶっ通しで読んで 気づけば朝になってましたw 更新停止なのが勿体ない！続きが書かれる事を願ってます (2022年4月28日 7時) (レス) @page37 id: 41374f889f (このIDを非表示/違反報告)
こぎつね(プロフ) - すごく面白いです！1章から一気に読んでしまいましたw更新楽しみにしてます！ (2022年3月15日 10時) (レス) @page37 id: b879b0bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+G | 作成日時：2021年8月16日 11時
