疑われるのは覚悟しておりました【名探偵コナン】※トリップ

FILE.49 反撃の違和感 ページ49

....あれ？


....初日に比べて警戒心薄すぎるのでは！？
あんなに鋭い目で見てきたり、探り入れてきたりした割に、工藤邸に上げてくれたり、子供たちに会わせてくれたり.....



何より、博士の家には哀ちゃんがいる。



自分で言うのもなんだけど、こんな''怪しいヤツ''を哀ちゃんに会わせちゃっていいの？


急にイージーモード？


いや待てよ、これは何かの罠か？

確かに行動だけみれば警戒心が薄れたように思えるけど、相変わらず沖矢さんとの間には分厚い壁がある。



もしかしたら手のひらの上で転がされているのかも....



やましい事なんてないから別にいいんだけども！




『へぇ、それは楽しそうですね！是非ご一緒させてください！』


「貴方は子供がお好きなようでしたので、そう仰ると思いましたよ。サンドウィッチを冷凍保存しておいて正解でした。」


『冷凍保存？』


「本来は一昨日...貴方にとっては昨日でしょうか？貴方と子供たちを誘ってサンドウィッチパーティでもしようかと思いまして....しかし、15時に貴方の家のインターホンを押しても応答がなかったものですから、日を改めることにしたんです。」


ごめんなさい。

熟睡してました。


『それは申し訳ありませんでした。』

「インターホンにも気が付かないほど何かに熱中なさっていたんですか？」



え？
外出してたって考えはないの？



『は、はい！熱中してたといいますか、熟睡してたので気づけず...すみませんでした。』


確かに電気はつけてたけど、真昼間じゃついてるかついてないか判断しにくいはず。

大体私の家の窓はインターホンのある玄関先からは見えない位置にあって、アパートごと裏に回り込む必要がある。


その時私が家に居たことを確信しているのは少し違和感がある。



四六時中監視してるわけでもあるまいし...



「お疲れだったんですね、人間ですから、睡魔に負けてしまうのは仕方がありませんよ。」


人間超えてる人が何か言ってる。

でも、こういう気遣いでイケメンが余計イケメンになるから、さっきからまともに目を合わせられないんだよな。


『あはは...ありがとうございます。』


「では早速着替えて移動しましょうか。子供たちももう待っている頃ですから。」


時計を確認して、仕切り直すように沖矢さんが動き出す。

私はそれに続くように、一度最初にいた部屋に戻ると、一昨日と同じ服を身にまとった。

しっかし黒いなあ...

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