FILE.34 カウンター奥の着信音 ページ34
「ねえ、でも、新一兄ちゃんなら蘭姉ちゃんが涙零しちゃったハンカチでも欲しいと思うんじゃない？」
「え？」
「なーんであんたが新一くんのこと知ったような口聞いてんのよ」
「だ、だって新一兄ちゃん、蘭姉ちゃんのこと大好きなんでしょ？だったら欲しいんじゃない？それ！」
「ガキんちょが大人の恋愛に口挟むんじゃないわよ！」
「で、でも！」
そうだよね.....欲しいよね...
こんな近くに居るのに気づかないなんて
本当に切ない。
『...また新しく縫ってみたらどうですか？』
「でも...きっとまた」
『いいと思います。涙の一滴や二滴。彼女を泣かせちゃうような男なんですから！』
「そ、そうだよ！蘭姉ちゃん。」
「...じゃあ、また今度やってみます。」
ふふふ。
よかったねコナンくん。
満足気なコナンくんを見て少しニヤついていると、
それじゃあ、といって蘭ちゃんが立ち上がった。
「一緒にポアロでお昼でも食べませんか？」
あれ、もうお昼時か。
急にお腹も空いてきたし、何より朝のポアロのハムサンドの味を思い出すとヨダレが止まらなくなりそうだ。
『ぜひ！ご一緒させてください。』
「園子もコナンくんもいくよね？」
「いくいく！」
「んじゃ、続きはポアロでってことね！」
「続き？」
「蘭の惚気話のことよ♡」
「そ、そんなんじゃないって！！」
「新一♡...みたいな目してたくせによく言うわよ！」
「そんな目してないから！」
そんなこと言って、頭の中新一くんのことでいっぱいなくせに！
なんて心の中でクラッカーを打ちながら階段を降りて、ポアロのドアを開けた。
「いらっしゃいま..って、みなさん来てくれたんですね。」
『さっきはお世話になりました。』
「いえいえ。4名様ですね。あちらのテーブル席へどうぞ。」
「はーい！」
安室さんに言われた通りに隅の4人席に座る。
昼時ともなればお客さんは多く、店内はカウンター席まで埋まりそうなほど繁盛していた。
これをバイト2人で回すなんて気が狂いそうだ。
私だったら絶対辞めている。
安室さんはカウンターで調理しながら受付をし、
梓さんは各席に料理を運びながら注文をとっている。
そういえば、ハムの件大丈夫だったのかな。
しばらくして注文を済ませ、カウンターの方を眺めていると、梓さんがカウンター奥の部屋に入り、すぐに出てきた。
「安室さーん！携帯鳴ってますけど！」
その言葉に店内のJKがザワつく。
こわ。
FILE.35 澄んだ瞳の店員→←FILE.33 届かなかった糸
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Ohata(プロフ) - いや 私には700ヤード先の直径1cmの的にピンポイントで弾を食らわせる超人スナイパーに見えます。 現場からは以上です。 ←まじ笑いましたwww (10月9日 10時) (
レス) @page6 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます。頑張ります！ (2021年4月4日 11時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年3月28日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 星来さん» コメントありがとうございます。通知付けして頂き、とても嬉しく思います！頑張ります。 (2021年3月15日 23時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私は何とも幸運なことに昨日こちらの作品を見つけまして、更新の望みをかけて通知付けさせて頂いたところで、再開のお知らせを新参ながらとても喜ばしく思います。コナンの沼におかえりなさい！！！楽しみにお待ちしてます！ (2021年3月15日 16時) (レス) id: 4e1206599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+G | 作成日時：2019年4月27日 22時
